【HEAT57】三上ヘンリー戦へ。イ・イサク「先にUFCに進むので、三上選手は次の機会を狙ってください」
【写真】イ・イサクが84.2キロ。ヘンリーが84.3キロで昨日に計量を終えている。いよいよ、だ(C)HEAT
本日20日(土)、愛知県刈谷市の刈谷市産業振興センターあいおいホールで開催されるHEAT57でイ・イサクが三上ヘンリー大智と戦う。
text by Manabu Takashima
正式発表、内定を合わせると、4度、5度と対戦が流れた両者の初対決にして決着戦。両者揃ってUFCを目指す。そんな日韓のプロスペクト対決を前にして、イ・イサクにその心境を尋ねた。
――イ・イサク選手、10日後に愛知県で三上ヘンリーと戦います。今の気持ちを教えてください(※取材は10日に行われた)。
「何度も流れた試合なので、本当に楽しみにしています。減量も順調で、重ねて楽しみな試合です」
――両者の対戦が正式発表されたのは、今年の6月のPOUND OUTだけで。イ・イサク選手が腸炎になり欠場となってしまいました。
「試合の2週間半に腸炎になり、なんとか試合に出たくて練習続けていたのですが、あと1週間という時になり入院しないといけなくなってしまいました。減量もしてないのに、体重が7、8キロ落ちてしまって。もう試合をキャンセルしかない状態でした。あの時は三上選手に本当に申しわけなかったです」
――8月のGrachanで即、組み直すという話も聞きました。その時、イ・イサク選手が中国で試合があるということで実現せず。POUND OUTのプロモーターで三上選手を指導している髙谷裕之氏が往年の怖さが再現された状態でした。
「それは知らなかったです。申し訳ないです。もともと中国の試合は今年の1月に決まっていました。でも6月に三上選手と戦いたくて、インターバルが少なくてもオファーに応じました。とにかく、あの時はキャンセルするようなことになってしまい、申し訳ないという気持ちでいます」
――もととも去年の2月にグラジエイターチャレンジャーシリーズで内定していましたが、イ・イサク選手がTUFに出演できるかもということで辞退し、去年の8月には三上選手が腰が悪くまたも2人の試合は内定止まりというのが、何とか続きました。なので、一度も相対していないにも関わらず因縁の顔合わせ状態です。
「そうですね、自分の事情だけでなく三上選手の都合で2度ほど流れたことがありました。本当に、ずっとこの1年半ほど対戦相手として三上選手の存在あったので、もう決着をつけたいです。ホントに」
――まるで韓流ドラマのなかなか進展がない恋愛ドラマのようでした。
「アハハハハハ。本当、もうここでしっかりとケリをつけます。もう、今度こそ実現させます。あと10日間、もう流れるようなことはありません。三上選手も自分も現状突破をするために対戦相手を探し求めている状態にあります。凄く似た境遇なので、ここらでどっちが上かを決めて。勝った方が、この先に進むということで決着をみたいです」
――イ・イサク選手はUFCと契約するという目標がありますが、そのためにRoad FCやZFNは致し方ないとしても、他のプロモーションでも韓国国内で戦う気持ちがなかったのでしょうか。
「自分の場合は、日本や中国で試合をしているので。試合機会という部分で、困ったことはありません。このペースで試合をして、少しでも早くUFCに辿り着きたいです」
――Black Combatなど若い選手が支持するプロモーションで試合をして、知名度を上げてUFCを狙うという考えは?
「他の選手のことは分からないですが、自分はMMAを始めた時から夢はUFCの世界チャンピオンでした。だから、自分の知名度を上げるために韓国内で試合をするという考え自体なかったです。
自分の場合はKTTというジムにいて、強い先輩たちがUFCで活躍しています。先輩たちは強い相手と戦い、結果を残すことでUFCと契約をしました。国内で戦った韓国での知名度を上げるというやり方でなく、自分も先輩たちのように強い相手と戦って結果を残すことでUFCと契約しようと思っています」
――ということは今後も中国や日本で戦い続けて、UFCから声を掛かることを待つということでしょうか。
「そうですね。実は去年、コンテンダーシリーズの話がありました。ただケガの影響で出ることができなかったです。コンテンダーシリーズ、Road to UFCのワンマッチから声が掛かるのを待っています」
――全く三上選手も同じ想いかと思います。
「自分は負けると思って試合を受けたことはないです。一度もないです。三上選手は上手くて、強い。でも何としても、どういう状況になっても諦めず自分が勝ちます。まずは自分が先にUFCに進むので、三上選手は次の機会を狙ってください」
――三上選手が上手くて、強いというのはどのいった部分でしょうか。
「三上選手は長身のサウスポーで打撃が上手いです。フィジカルも強いですし、試合のマネージメントもできます。それでもMMAの理解度は自分の方が上だと思います。その理解度の差で、三上選手を上回ります。自分は判定決着が大嫌いです。勝っても負けても、フィニッシュ。KOするか、タップアウトを奪います」
■視聴方法(予定)
9月20日(土)
午後4時30分~ ツイキャスプレミア
■HEAT57対戦カード
<ISKAオリエンタルルール世界女子アトム級王座決定戦/3分5R>
MISAKI(日本)
クレメンティ・エグ(スイス)
<エキシビションマッチ>
皇治(日本)
所英男(日本)
<ミドル級/5分3R>
三上ヘンリー大智(日本)
イ・イサク(韓国)
<キック スーパーヘビー級/3分3R>
楠ジャイロ(ブラジル)
笹田勝俊(日本)
<フェザー級/5分3R>
福山佳祐(日本)
アリストテレス・オキヤマ(ブラジル)
<フライ級/5分3R>
高山晃輝(日本)
山田悠太(日本)
<キック 51.5キロ契約/3分3R>
正木翔夢(日本)
新美豪毅(日本)
<キック 女子48キロ契約/3分3R>
岩永唯伽(日本)
小桐冬華(日本)
<フライ級/5分3R>
永井宏人(日本)
堺龍平(日本)
<キック65キロ契約/2分3R>
小黒剣政(日本)
青山龍成(日本)
<キック57キロ契約/2分3R>
後藤力(日本)
山際仁(日本