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【Bellator CS2024#01】ブレイクされながらも組み続けたアンダーソンがムーアを下して空位の王座獲得

【写真】アンダーソンが涙の戴冠(C)PFL

<Bellatorライトヘビー級王座決定戦/5分5R>
コーリー・アンダーソン(米国)
Def.3-0:50-45.49-46.49-46
カール・ムーア(アイルランド)

サウスポーのムーアに対し、アンダーソンがガードを固めて左ジャブを繰り出す。ワンツーでムーアを下がらせたアンダーソンが、右を軸にしてケージを背負わせた。ムーアも左ストレート、右フックを振るうがアンダーソンの右が当たる。観衆の声援を受けるムーアがボディロックで組みつくも、アンダーソンが突き放した。細かいパンチから組みつくアンダーソン。ムーアは離れたがケージを背負ってしまう。しかしケージ中央に戻ると、ムーアの左が突き刺さりアンダーソンがグラついた。

左ハイからムーアが攻め込むと、アンダーソンが組みつく。ここはムーアが離れるも、再度ケージを背負わせたアンダーソンがダブルレッグで背中を着かせた。ムーアはハーフガードから左腕を差し上げて守る。アンダーソンはパウンドを浴びせながらパスを狙う。ムーアがケージに背中を着けて上半身を起こしたものの、すぐにアンダーソンが背中を着けさせる。残り10秒でムーアが体を起こしたところで、アンダーソンがボディへパンチを連打していった。

2R、プレスをかけるアンダーソンにムーアが左ハイを見せる。ケージを背負ったムーアにダブルレッグで組みついたアンダーソンはシングルレッグに切り替え、ハイクロッチからテイクダウンした。しかしムーアがスクランブルから立ち上がるも、アンダーソンがシングルレッグ、ダブルレッグを攻め立て、左腕を差し上げてケージに押し込んだ。肩パンチを打ち込むアンダーソンに対し、ムーアは右手首を抑える。するとアンダーソンもシングルレッグに切り替えるも、ムーアもウィザーで倒れない。ここでレフェリーがブレイクをかけた。再開後、ムーアの左が伸びる。アンダーソンも右を返す。アンダーソンはプレスをかけてからシングルレッグで組むも、テイクダウンはできず。そのままムーアをケージに押し込み続けた。

3R、ムーアが右ジャブをボディに突いた。続けて左ハイを繰り出したが、それをキャッチしたアンダーソンがグラウンドに持ち込む。ムーアは下からアンダーソンの右腕に十字を狙うも、これはアンダーソンが防いだ。ケージ際で右腕を差し上げたムーアは、下から十字へ。アンダーソンの右腕が伸びたかに思われたが、ここは回転してアンダーソンがトップに戻る。アンダーソンがトップをキープしていると、レフェリーから注意が入る。「アグレッシブに戦え」ということだが、これが消極的と捉えられるのは、ファイターにとってはどうなのか……。

ともあれ、ムーアが潜りから立ち上がる。アンダーソンが左腕を差し上げてムーアをケージに押し込むと、レフェリーがアクションを促す。残り25秒でレフェリーがブレイクをかけた。再開後、ムーアが左ストレートで攻め立て、右フックを当ててからシングルレッグで組んだが、アンダーソンがスプロールして逆にダブルレッグでケージに押し込んだ。

4R、このラウンドはムーアがプレスをかける。左ストレートを当てたがアンダーソンが押し返す。ケージ中央からアンダーソンがシングルレッグで押し込み、そのままケージ際で背中を着かせた。前腕を押し当て、パンチを落とすアンダーソン。ムーアがケージに背中を着け、さらに左足でスイープして立ち上がり離れた。

ここでムーアが左ストレートを軸に攻め込むも、すぐにアンダーソンが組みで凌ぐ。ワンツーからダブルレッグですくい上げたアンダーソンがテイクダウンを奪い、さらにパスしてサイドへ。ムーアはスクランブルに持ち込むも、がぶりからダブルレッグに切り替えたアンダーソンがケージに押し込んでいく。ここで一瞬レフェリーがブレイクをかけるかに見えたが、試合を続行しラウンド終了のゴングが鳴った。

最終回、ムーアが左ストレートから右フックを返す。しかしアンダーソンが右ストレートを突きながらムーアにケージを背負わせ、ダブルレッグでグラウンドに持ち込んだ。ムーアは右目じりから出血している。下から十字を狙われたアンダーソンだが、ここはすぐに上半身を起こした。ムーアは立ち上がる。右腕を差し入れたアンダーソンから離れるムーア。左ストレートを当てるも、アンダーソンの右もムーアの顔面を捉えている。

ムーアの左ハイをブロックしたアンダーソンは、やはりダブルレッグでテイクダウンを奪う。ここでムーアがレフェリーにアピールし、両者が分けられた。どうやらアンダーソンにバッティングがあったようだ。スタンドで再開後、ムーアが左ストレート、右フックを振るう。アンダーソンはパンチをもらいながらも前進し、ムーアをケージに押し込んでいく。残り30秒でムーアが離れたが、跳びヒザをキャッチされてグラウンドへ。背中を見せつつ立ち上がったムーアが正対したところで試合が終了した。

裁定は1人がフルマークを付ける判定でアンダーソンが王座決定戦を制し、ベルトを巻いた。


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