【UFN60】華麗なテイクダウンと堅実なガードワーク。マコウスキーがエリオットを判定で下す
<フライ級/5分3R>
ザック・マコウスキー(米国/10位)
Def.3-0:29-28,29-28,29-28
ティム・エリオット(米国/11位)
いきなり前転を見せたエリオット、サウスポーの構えからサイドキックを放ちショートの連打を繰り出す。すかさず組みついてテイクダウンに成功したマコウスキーは、ガードからカンヌキに極めてくるエリオットの動きを制してハーフからパスのプレッシャーを与える。エリオットはバタフライガードから立ち上がり、右アッパーを繰り出す。ローに続き組みついたマコウスキーが、シングルからハイクロッチ。大きくエリオットを宙に回してテイクダウン。スクランブルのなかで上四方で抑え、ノースサウスチョークへ。
アゴを下から押すエリオットに対し、自ら技を解いたマコウスキーがバックを窺う。これを許さず立ち上がったエリオット、距離ができるとマコウスキーはワンツーからダブルレッグを決める。エリオットはガードからエルボーを見せたが、マコウスキーがパスからクルスフィックで固め、逆にエルボーからパンチを連打する。身動きが取れずパンチを顔面に被弾したエリオットはタイムに救われる形でラウンドを戦い終えた。
2R、蹴りから組み付いたマコウスキーに小手投げを狙うエリオット。マコウスキーはアウトサイド・トリップでグラウンドへ。スタンドへ戻ったエリオットはマコウスキーのテイクダウン狙いをスプロールし、ギロチンで上へ。直後にマコウスキーはスイープでトップを取り返す。エリオットの立ち上がり際にパンチを入れたマコウスキー。エリオットも大振りのフックでプレッシャーを与えていく。
ヒザ蹴り、左ストレートを入れたマコウスキーは、やや疲れが見えるもまたもテイクダウンに成功する。エリオットが足を効かせ、マコウスキーがパスを狙うという展開からクローズドガードの態勢になるとレフェリーがブレイクを命じる。スタンドに戻った両者、残り10秒でエリオットが左ストレートをヒット、ヒザ蹴りにも組みに行って投げを狙う。ここで2Rが終了した。
最終回、エリオットが前に出て左フックを振るう。テイクダウンを狙うマコウスキーは2度目のトライで目標を達成。エリオットはケージを背にして立ち上がるも、すでに太腿の裏を抱えているマコウスキーが、すぐにトップを取る。バックに回って両足をフックしたマコウスキー。エリオットの背中を伸ばしに掛かる。立ち上がったエリオットは後方に大きく倒れ込むも、マコウスキーはバックフックをキープ。
エリオットは再び立ち上がり、今度は前転へ。それでもバックを取られ続けたエリオット。マコウスキーはエリオットの右腕を右足でフックしてRNCへ。懸命に右腕を抜いたエリオットだが、マコウスキーが落ち着いて四の字フックを取る。パンチを入れながらバックを取り直すと、エリオットを泳がしてサイドへ。足を取って立ち上がったエリオットが、後方へ大きくスラム、背中からマットに落ちたマコウスキーにギロチンを仕掛ける。左腕を差してガードに戻ったマコウスキーは、しっかりとガードワークでその身を守り試合終了を迎えた。
ノンストップアクションの激しい一戦は、序盤からテイクダウンを多発したマコウスキーが3-0の判定勝ちを手にした。