【ONE SAMURAI01】和田竜光と注目の日本人対決。伊藤盛一郎「常に勝たないと次がないと思っている」
【写真】カマチョ戦中止から急転直下、ONE参戦&和田戦が決まった伊藤。和田を強敵と認めたうえで勝利を目指す(C)TAKUMI NAKAMURA
29日(水・祝)、東京都江東区の有明アリーナで開催されるONE SAMURAI 01で伊藤盛一郎が和田竜光と戦う。
Text by Takumi Nakamura
伊藤は3月のPancrase361でジョセフ・カマチョと対戦予定だったが、大会直前でカマチョがビザのトラブルで来日できず。試合がキャンセルとなった伊藤だが、その直後にONE SAMURAI 01への出場を打診し、和田との注目の日本人対決が実現した。今このタイミングで和田と戦うということの、そして和田相手にどんな試合を見せられるか。伊藤にとっては今後を占う重要な戦いとなった。
――前回は3月のジョセフ・カマチョ戦前の取材でしたが、大会3日前にカマチョがビザのトラブルで欠場することが発表され、試合そのものが消滅となりました。あの時はどういった状況だったのですか。
「連絡をもらったのが大会の4日くらい前の昼だったと思うんですけど、体重も残り3kgくらいまで落ちていて、走って帰ってきたタイミングで電話がかかってきて、カマチョのビザが下りなくて入国できませんと。その時点では(欠場が)正式決定ではなくて『確定次第連絡します』と言われて、気を抜かないようにジムに行って調整していたのですが、夜10時~11時ぐらいに改めて連絡があってカマチョの欠場を正式に聞かされました」
――代打選手の話はあったのでしょうか。
「他の相手も探してみるということだったのですが、試合まで一週間を切っているし、仮に試合できる選手がいたとしても、バンタム級でやるかキャッチウエイトでやることになると思って、それで試合をやる意味があるのかなと…。最終的に試合はやらないという決断をしました。その時に4月のONE(SAMURAI)に出られないかを問い合わせてもらったら、その翌日くらいに和田(竜光)選手でどうですか?と連絡があり、すぐにOKを出しました。そこから少し時間が経って(ONEから)返答があり、契約書をやりとりするタイミングで、和田選手のXの投稿を見て驚いたところもありましたが……最終的にまとまってよかったです」
――ONE SAMURAIは新しいシリーズで通常の興行よりも時間がかかる部分もあったと思います(なお和田はMMAPLANETのインタビューで「なかなか返答がない時に感情的になってしまって……。会った時に勝村さんと盛ちゃんに謝ろうと思っています」とコメント)。伊藤選手は前回のインタビューでも「単発契約でもOKということで(昨年11月の)ONE日本大会の話もあった」と話していましたが、ONEで試合することは意識していたのですか。
「せっかくカマチョ戦のために練習をやってきたし、早く試合をやりたかったんですよ。ただ次のパンクラスの大会となるとナンバーシリーズは5月末だったので、そこまで待つのはしんどいし、それだったら1カ月半後のONEに出たいと思いました。前回のインタビューでも話しましたが、昨年11月の日本大会の時もONEから声をかけてもらったこともあり、ONEで試合できるチャンスはないかなと思ってアプローチさせてもらいました」
――対戦相手として和田選手の名前を聞いた時はどんな心境でしたか。
「和田選手とやることは全く予想していなくて『和田選手か!』と思いましたね。和田選手はONEで10戦以上やっていて、タイトルマッチに行く・行かないの位置にいるトップ選手じゃないですか。日本でもずっとフライ級のトップですし、おたつロックや柔道の組みを使った技術だったり、自分も結構真似して取り入れているところもあるくらいなので、本当に強い選手だと思います」
――例えばONEに出るということで外国人選手と戦いたいという希望はなかったですか。
「もちろん外国人選手でもよかったのですが、正直和田選手の方が、それなりの外国人選手よりも強いじゃないですか。何ならカマチョとやるよりも、とんでもなくレベルが上がって強い相手とやることになったと思いますし、モチベーションも上がって、気合いを入れないとなと思いました」
――和田選手には対戦相手としてどんな印象を持っていますか。
「バックを取るのが上手くて、首相撲が厄介だなとは思っているんですけど…基本的に打撃も組みも全部上手いですよね。部分部分の対策はやりつつ、自分はいつも相手の対策をしっかりやって戦うタイプじゃないので、自分の動きをやって相手を上回りたいなと思います」
――和田選手はディフェンス能力も高くフィニッシュされることが少ない選手ですが、そういった相手だからこそフィニッシュしたいですか。
「いつもフィニッシュして勝ちたいと思っているんですけど、特に和田選手は負けたとしても判定決着がほとんどじゃないですか。そんな強い選手をしっかりフィニッシュして勝てたらすごいですよね」
――今回の試合はSNS上でも大きな反響があったカードですが、伊藤選手もそれは感じていますか。
「自分的にはいつも通り試合が決まったみたいな感じだったんですけど、発表された時の反響がすごくて。格闘技ファン、いわゆる格オタの人たちがすごい盛り上がってくれて『和田vs伊藤が組まれたことでONEを見る価値が上がった』みたいに言ってくれている人もいるので。すごいパフォーマンスを見せて勝ちたいなと思っています」
――それと同時に厳しい・タフな試合になるという覚悟もありますか。
「それは間違いないですね。楽に勝てるとは思っていないし、絶対にしんどい試合になると思います。だから勝つことを第一優先にしつつ、しっかりフィニッシュ出来たらベストですね」
――今後についてですが引き続きDWCSも視野に入れているのか、それともONEへの継続参戦も考えているのか。現時点ではどう考えていますか。
「いつも自分は次のことは考えないのですが、引き続きONEは日本でも大きい大会をやっていくということなので、ここで和田選手に勝てば継続してONEに出る可能性もあると思います。それ以外でもDWCSで試合するチャンスがあるかもしれないですし、とにかく僕は常に勝たないと次がないと思ってやっているので、試合が終わった時にどうなっているかですね」
――本当に多くの人がこの試合を楽しみにしていると思うので、最後にファンのみなさんにメッセージをいただけますか。
「しばらく試合間隔が空いちゃったんですけど、その間もしっかり練習をやって、自分自身さらに良くなっています。今回、ONE SAMURAIという大きい舞台で戦わせてもらうので、いろんな人に試合を見てもらって、自分の名前を覚えてもらえたらなと。キックのファンの方々にも印象に残る試合をしたいと思います」
■放送予定
4月29 日(水・祝)
午後1時15分~U-NEXT
■ONE SAMURAI01対戦カード
<ONEキック暫定世界フライ級王座決定戦/3分5R>
ロッタン・ジットムアンノン(タイ)
武尊(日本)
<ONE世界フライ級(※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] 若松佑弥(日本)
[挑戦者]アバスベク・ホルミルザエフ(ウズベキスタン)
<ONEムエタイ・アトム級王座決定戦/5分3R>
[王者]吉成名高(日本)
[挑戦者]ソンチャイノーイ・ゲッソンリット(タイ)
<ONEキック世界バンタム選手権試合/5分5R>
[王者] ジョナサン・ハガティー(英国)
[挑戦者] 与座優貴(日本)
<キック・フェザー級/3分3R>
マラット・グレゴリアン(アルメニア)
海人(日本)
<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
三浦彩佳(日本)
澤田千優(日本)
<キック・バンタム級/3分3R>
秋元皓貴(日本)
久井大夢(タイ)
<キック・フェザー級/3分3R>
和島大海(日本)
リカルド・ブラボ(アルゼンチン)
<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹(日本)
リトゥ・フォーガット(インド)
<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
和田竜光(日本)
伊藤盛一郎(日本)
<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
山北渓人(日本)
黒澤亮平(日本)
<ムエタイ・フライ級/3分3R>
吉成士門(日本)
ジョハン・ガザリ(米国)
<キック・アトム級/3分3R>
黒田斗真(日本)
田丸辰(日本)
<キック・フライ級/3分3R>
陽勇(日本)
内藤大樹(日本)
<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
永井奏多(日本)
神部篤坊(日本)


















