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【Pancrase358 & Pancrase359】フライ級Cは再戦。背水の陣 平田直樹がカリベクと。山崎蒼空はリベイロ

ここで、カリベク戦とは。凄まじいことだ(C)MMAPLANET

9日(火)、パンクラスより11月9日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催されるPancrase358 & 359 の対戦カードが発表されている。
Text by Manabu Takashima

今月23日(火・祝)にもニューピアでダブルヘッダーが行われるパンクラスだが、早くも11月の同所でのダブルヘッダー開催と対戦カードの第一弾が明らかになった。まずリリースのトップで伝えられたのは、濱田巧×大塚智貴のフライ級KOP決定戦だ。

両者は7月の立川大会で伊藤盛一郎が返上した同王座を賭けて戦い3R、アクシデント的なヘッドバッドがあり大塚の左目が塞がれてノーコンテストとなっている。この結果で、両者が戦えるコンディションになる限り、第3者がフライ級タイトル戦に絡むことはありえない。両者のダイレクトリマッチとなった。


またフェザー級で平田直樹がカリベク・アルジクル・ウルルと対戦することも決まった。昨年12月にフェザー級王座決定戦で三宅輝砂、今年の6月には柳川唯人に敗れ、まさかの二連敗で後がなくなった平田がキルギス・フェザー級第3の男カリベクと戦うこととなった。

カリベクは昨年9月にバンタム級で初来日を果たし、井村塁を相手に75秒殺という衝撃的なパンクラス初陣を飾ると、すぐさまタイトルコンテンダーに。しかし12月に予定された選手権試合は、チャンピオン透暉鷹と揃って負傷し延期に。4月に仕切り直しの一戦が組まれたが、なんと今度は2人も計量を無事終えることができず2度目のタイトル戦消滅に。その後、カリベクは階級を上げると7月大会でISAOを107秒でKOし、その恐るべきポテンシャルの高さをまざまざと見せつけ、平田との勢いの差は明らかだ。

その平田、絶対的な組みの強さを誇っていたが、組み際や組まれた後、あるいはテイクダウン後の処理を研究され、厳しい状況にある。とはいえ、この連敗がなくても平田は両局面の強化を命題とし練習を続けてきた。

自らの成長を確かめる実戦の機会は必要だが、このタイミングでカリベクというのは……余りにも過酷だ。まさに背水の陣、未だに底を見せない強豪と戦うことを決めた平田は相当な覚悟を持ってケージに足を踏み入れることは間違いない。

また昨年のネオブラッド・フライ級優勝の山崎蒼空とラファエル・リベイロの国際戦も決定している。山﨑は昨年9月以来、1年2カ月ぶりのパンクラス出場となる。

その山崎、昨年12月に有川直毅戦が流れた時期にBreakthrough Combatが第2回大会で、チェ・スングクの対戦相手をXで公募した際に、申し込んだことが縁で今年は同大会でペ・ジョンウ、ザヒド・アフメドと対戦。2連勝を収め、デビューからの連勝記録を7と伸ばしていた。

将来の目標をUFCで戦うことと明言している山崎は、常に国際戦を望んでおり、実は8月24日にBreakthrough Combat05でモンゴルのオトゴンバートルと対戦することが決まっていた。同大会は内々で吉野光×ジョン・オルニド、青井心太×ダギースレン・チャグナードルジ、また森戸新士のProgress暫定ウェルター級王座防衛戦やMMAでも日本人対決が予定されていた。

しかし、オルニド、ダギースレン、日本人対決出場選手の1人が負傷欠場、オトゴンバートルがビザを取得できずに同大会は開催正式発表もないまま、中止となっていた。

オトゴンバートル戦が流れそうな時期より、山崎はパンクラスで戦うことを視野に入れており、パンクラスも彼を受け入れ今回の国際戦=リベイロ戦が決まった。結果を残しつつ、課題も明白に見えていた山崎がリベイロを相手に、どのような成長の後を見せ、今後への期待値をあげることができるか。要注目だ。

この他、ストロー級の飯野タテオ×宮澤雄大、バンタム級の合島大樹×前田浩平など本戦8試合、プレリミ7試合の15試合が現時点で決定している。



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