【Pancrase358】山崎は初黒星。左ボディ、左フックでダメージを与えたリベイロが左ミドルでKO
【写真】フィニッシュはリベイロの左ミドルと、山崎のレベルチェンジが交錯。リベイロの左ヒザが山崎の頭部をとらえた(C)MMAPLANET
<フライ級/5分3R>
ラファエル・リベイロ(ブラジル)
Def.3R1分54秒 by TKO
山崎蒼空(日本)
リベイロが左から右に回ってジャブを突く。距離が近くなると右ストレートから左ボディ。山崎はプレスで下がらせ右スピニングバックキックを見せる。リベイロが右ストレート、左フック、左ボディとパンチを上下に散らす。山崎は右ヒザから組んでドライブ。ケージ際でリベイロが体勢を入れ替え、シングルレッグを狙うと、
山崎がボディロックで切り返した。右腕を差し上げたリベイロが、シングルレッグで揺さぶりバックに回る。正対した山崎をケージに押し込むリベイロ。山崎はウィザーから右足を差し入れた。その山崎をコツコツとパンチで削るも、リベイロが離れる。パンチの交錯ではリベイロの左フック、左ボディがヒットする。山崎は左フックを引っかけてリベイロを崩していく。
リベイロは前後のステップで距離をつくりながら左フックを当てる。山崎のパンチは、なかなか届かない。残り10秒、山崎が右スピニングバックキックを見せたが、リベイロがインサイドから右を突き刺した。初回はジャッジ1名がリベイロの10-9、2名が山崎の10-9としている。
2R、山崎の左ジャブをかわしたリベイロが左ボディ、右フックを叩き込む。エンジンの掛かった山崎がワンツー、右前蹴り、二段蹴りでリベイロのケージを背負わせた。両腕を差し上げてリベイロをケージに押し込む山崎。離れながら右スピニングバックエルボーを繰り出した。
リベイロは距離を取って右カーフ、さらにワンツーをボディに伸ばす。左ジャブを上下に散らしたリベイロに、山崎の右オーバーハンドは届かず。しかし頭を下げて突っ込んできたリベイロに山崎が右を打ち下すと、リベイロがマットに手を着いた。起き上がるもフラついているリベイロの山崎がパンチ、右スピニングバックキックを浴びせる。
さらに左ジャブを突く山崎に対し、リベイロも体勢を立て直して左フックを当てていく。山崎は左ジャブを突き、リベイロのパンチを受けながらシングルレッグで組んだ。これを切ったリベイロは右に回って左ボディ、左フック。山崎が左ジャブから再びシングルレッグで組んだ。リベイロは足を抜いて離れるも、やや疲労が見られる。それでも左フックをコツコツと当てていった。ジャッジは1名が山崎の10-9、2名がリベイロの10-9に。
最終回、山崎は左ジャブ、ワンツーと手数を増やす。リベイロは左ハイ、左フックからシングルレッグへ。もう一方の足に組み替えたリベイロが山崎に尻もちを着かせるも、山崎はすぐに立ち上がる。ケージから離れた両者は左ジャブ、右オーバーハンドを繰り出し合うなか、山崎がニータップを狙うも切られた。ここで山崎の動きが止まる。
スタミナ切れか――リベイロはすかさず左ミドル、左ジャブ、右ボディと攻め立てる。山崎がレベルチェンジしたところに、リベイロの左ミドルを頭部に受けてダウン。リベイロが鉄槌を落とすとレフェリーが試合を止めた。
勝利したリベイロは「パンクラスがここに立つ機会を与えてくれたことに感謝します。私は最高の仲間たちと練習していて、今日も強い相手で自分の課題も見つけることができ、感謝しています。今日はこのあとハマダ選手とオオツカ選手の試合がありますが、しっかりその試合を見届けて――どうか私にベルトに挑むチャンスを与えてください。私は明日、誕生日です。ありがとうございました」と語った。



















