【UFC ESPN72】練習の成果、手順を踏んだアライジャ・スミスのスラム。風間、戦慄の投撃で失神KO負け
<バンタム級/5分3R>
アライジャ・スミス(米国)
Def.1R4分10秒 by KO
風間敏臣(日本)
+500の風間、対するスミスは−800という掛け率。ダブルジャブのスミスの跳びヒザに組みついた風間は、テイクダウンからバックへ。足をフックされる前に素早く立ち上がったスミスは、前方に風間を落として強烈な勢いのパンチ、ヒザを落とす。風間はディープハーフからリバーサルを狙うが、殴られて50/50からヒールへ。ヒザを畳んだスミスが、エルボーからパンチを連打する。スミスは背中、顔面にエルボーを落とし、風間は懸命に頭を抱えていく。
ハーフから再び足関節の風間に対して、スミスは体を反転さえ、さらにスプロールして防御する。風間はバタフライガードからアームバー、腰を上げたスミスはパンチを左右から落とす。残り90秒、ハーフの風間がバタフライガード、左足を抜いたスミスが腕を狙いつつ、エルボーを落とす。風間は足を戻して三角をセット。スミスは背伸びするように、さらに腕を思い切り伸ばして大きくリフトすると、風間を頭からスラム。すでに意識を失っているような風間にパウンドを2発打ちつけ、失神させた。
「まず対戦相手は安全に家に戻って欲しい。最初から最後まで、グラウンドでキープできることは分かっていた。前回の試合を視て、手順を踏んでトライアングルをスラムしようと狙っていた。僕はストロングでパワフルだから。次? 神が決めること。Sky is Unlimited――可能性無限大だ」と戦慄のKO勝ちしたスミスは勝利者インタビューで話した。
風間としては試合開始直後のスクランブル、下になって受けたヒジと拳。狙いすましたスラム――実況が「11マイル、23分で到着する病院に行くことになるだろう」と触れる、非常に危険な負け方だった。