＜ラジャダムナンスタジアム・バンタム級（53.52キロ）選手権試合／3分5R＞
［王者］ジャルンスック・ブーンラナームエタイ（タイ）
Def.3-0:50-45.50-45.50-45.
［挑戦者］大﨑一貴（日本）

RISE世界スーパーフライ級（53キロ）王者の大﨑がジャルンスックの持つラジャダムナンスタジアム・バンタム級王座に挑んだ一戦。サウスポーのジャルンスックに対し、大﨑がインローとインカーフを蹴る。ジャルンスックは左ストレートと左のヒザ蹴りで前進。大﨑も右のヒザ蹴りを返す。

ジャンルスックは左ストレートと左ヒジを狙い、大﨑も右ストレートとインカーフを蹴る。ジャルンスックはヒザ蹴りから首相撲に持ち込み、大﨑の左フックに左のヒジを狙う。首相撲になると大﨑がジャルンスックを転倒させ、ボディブローで攻め込むが、ジャンルスックも左ヒジを効かせてヒジ・ヒザで手数を増やす。

このピンチを凌いだ大﨑は左フック、ジャルンスックは左ヒジ、左ヒザ蹴り・ミドルで前に出る。大﨑は下がりながら右のインカーフを蹴り、ジャルンスックが首相撲に捉える。ジャッジは3名とも10-9でジャルンスックを支持した。

2R、前蹴りを見せて距離を詰めるジャルンスック。大﨑は回り込んで左フックを狙うが、ジャルンスックが首相撲に持ち込んでヒザ蹴りを入れる。突き放した大﨑に対し、ジャルンスックは右ヒジから再び首相撲にヒザ蹴り、大﨑もヒザ蹴りを返す。距離が離れると互いにヒジを狙って首相撲の展開になる。

ブレイク後、大﨑は右のインカーフを蹴り、ジャルンスックは首相撲に持ち込んでヒザ蹴りを入れる。大﨑がジャルンスックに密着してブレイクを待つが、ジャルンスックはすぐに首相撲へ。ここも大﨑がブレイクまで持ち込む。大﨑は組み際に左フックと左右のヒジを狙い、ジャルンスックはすぐに首相撲へ。

ブレイクになるとジャルンスックが左のヒジから飛び込んで首相撲に持ち込む。大﨑もヒジを返し、首相撲になるとヒザ蹴りを返す。このラウンドは首相撲の時間が長くなり、やや大﨑の消耗が目立つ。ジャッジも3名とも10-9でジャルンスックのラウンドとした。

3R開始直後、大﨑が右のインカーフを蹴る。ジャルンスックが首相撲に持ち込むがブレイク。再開後、大﨑は左ヒジや右アッパー、ジャルンスックは左ヒジを振って首相撲に持ち込んでヒザ蹴りを入れる。離れた大﨑が左フックを狙うが、ジャルンスックがすぐに組みついて右→左ヒジを当てると大﨑の動きが止まる。

大﨑もすぐに左右のヒジを打ち返し、首相撲になるとジャルンスックがヒザ蹴り。大﨑はヒザ蹴りをディフェンスしてブレイクを待つ。再開後、大﨑はジャルンスックの組み際に右アッパーと左ボディ、ジャルンスックは右ヒジを入れ、首相撲になると大﨑の顔を突き放して左ヒジ。これで大﨑がバランスを崩す。

踏みとどまった大﨑に対し、ジャルンスックはすぐにヒジで襲い掛かる。大﨑もなんとか距離を取り、ジャルンスックが首相撲に持ち込むと、ヒザ蹴りをディフェンスする。このラウンドもヒジを効かせたジャルンスックが10-9×3でポイントを取った。

4R、大﨑が右ストレートと左フック、右ボディストレート。ジャルンスックは首相撲に持ち込んで追撃を許さない。大﨑は前に出てくるジャルンスックから距離を取りつつ右ストレート、ジャルンスックは首相撲に持ち込むと巧みにスペースを作って右ヒジを入れる。

距離を取る大﨑がスピニングバックキックを蹴るが当たらず。ジャルンスックはしつこく首相撲に持ち込む。大﨑はそこに右ストレートや左ヒジを狙うが、ジャルンスックの前進を止めれず、首相撲の時間が続く。

ジャルンスックは大﨑の右の蹴りをすくって左ストレート、首相撲になるとボディにヒザ蹴りを入れる。4Rも10-9でジャルンスックのラウンドとなり、大﨑としてはKO以外は勝ちがない状況で最終ラウンドを迎える。

5R、すぐにジャルンスックが首相撲に持ち込む。大﨑は組み際に右ヒジ、右ボディストレートから左フック、ワンツーから左フックを狙う。ポイントで大差のリードを奪っているジャルンスックは首相撲に持ち込んで大﨑の攻撃を遮断。大﨑も細かい攻撃を当てるがジャルンスックが首相撲→ブレイクという展開が続く。

大﨑が逆転を狙った顔面へのスピニングバックキックを蹴るが当たらず。最後はジャルンスックが首相撲に持ち込んで試合終了。判定はジャルンスックが全ラウンドを取る形＝50ｰ45×3で王座防衛に成功した。試合後、大﨑は最初に日本のファンに感謝の言葉を述べると「ムエタイでジャルンスック選手が強いのは分かっていたので気合いを入れて練習したんですけど、ジャルンスック選手は強かったです」と試合を振り返った。

PR

PR