【PFL WT2025#08】鋭い打撃&TDからのエスケープ。ジーンがストーリーを判定で下しウェルター級T優勝
【写真】2025年ウィナーの横には、コーチのジェシアス・カバウカンチも(C)PFL
<ウェルター級決勝/5分5R>
サッド・ジーン(米国)
Def.3-0:49-46.49-46.48-47.
ローガン・ストーリー(米国)
ジーンがプレスをかけて左ジャブを突く。左右に回るストーリーにケージを背負わせると、ストーリーがダブルレッグで飛び込んだ。スプロールしてスタンドに戻るジーン。下がるストーリーに左ボディを打ち込む。ジーンがストーリーのシングルレッグを潰し、マウントを奪取した。下から両腕を差し上げて抱え込むストーリーを引きはがし、右ヒジを落とす。うつ伏せになったストーリーがバックマウントを狙われるも、前に振り落としてスクランブルへ。ジーンが左オーバーフックでテイクダウンを防ぎ、スタンドに戻った。
距離を取るジーンに組みつこうとするストーリー。しかしすぐに離れて距離を取ったジーンは、関節蹴りを入れてストーリーを近づけさせない。距離が近くなるとジーンの右がヒット。左ジャブをもらったストーリーがシングルレッグで尻もちを着かせ、起き上がるジーンのバックに回る。ジーンが反転してストーリーを突き放すと、左ジャブ、左ミドル、左ローで下がらせた。
2R、ストーリーが距離を取って左右に回る。ジーンはサウスポーにスイッチして右前蹴りを見せる。オーソドックスに戻したジーンが左ジャブでストーリーを中に入れさせず。右ストレート、前蹴りでストーリーを下がらせるジーン。左ジャブ、右ストレート、右フック、右アッパー、右縦ヒジを立て続けに当てて行く。防戦一方のストーリーも右クロスを返すが届かない。
ストーリーのパンチをスウェーでかわし続けるジーンが、シングルレッグに対して腕十字で切り返すも下になる。ストーリーが両足をかつぐとジーンが亀になった。ジーンがたすきでバックコントロールへ。シングルバックでジーンの体を起こすが、亀を崩し切れない。立ち上がったジーンが正対して突き放すと、右縦蹴りから右ハイ。ストーリーをケージに詰め、左アッパーで顔面を跳ね上げた。さらに右跳びヒザから右フックで倒したジーンが、亀になったストーリーに左の拳を連打で打ち込むも、凌いだストーリーが立ち上がって凌いだ。
3R、ジーンがスイッチしながらサークリングする。オーソドックスから左ジャブを突くジーン。ストーリーがシングルレッグで飛び込むも、ジーンが首を抱えて返した。スタンドに戻るとジーンがアッパーを突き上げたあと左に回る。右スピニングバックキック、左ジャブでジーンがストーリーを中に入れさせず。ストーリーが飛び込み、右腕を差し上げてジーンをケージに押し込む。離れたジーンがカウンターで右テンカオをボディに突き刺した。
このラウンドは流しているジーンに対し、ストーリーがシングルレッグからバックに回る。体を起こしているジーンをシングルバックで制したストーリーは、正対しようとした相手の左足をすくって尻もちを着かせた。そのままマウントを奪取するストーリー。しかしジーンがすり抜けてスタンドに戻る。流血が見られるストーリーの顔面に、ジーンがパンチを打ち込んでラウンドを終えた。
4R、ストーリーが右を放つも、ジーンが先に左ジャブを当てる。ジャブの突き合いからサウスポーにスイッチしたジーンに対し、ストーリーがシングルレッグで組みつくも切られてしまう。パンチは空振りも徐々に距離を詰めていくストーリーの左ジャブが当たるように。しかしジーンもサウスポーから左ストレートでストーリーの顔面を跳ね上げる。
動きが落ちたジーンがケージを背負う。頭を振って追い続けるストーリー。足を滑らせたジーンがダブルレッグを狙うも、ストーリーはスプロール。亀になったジーンにパンチを落とす。立ち上がったジーンが正対して打撃戦に戻した。ジーンがプレスをかけると、ストーリーがダブルレッグからバックへ。立ち上がり、クラッチを切ろうとするジーンをヒザ蹴りで削って離れた。
最終回、サウスポースタンスのジーンに対し、シングルレッグで飛び込んだストーリーがバックに回る。立ち上がってケージに頭をつけたジーンは、ストーリーのクラッチを切って離れた。ケージ中央に戻ると、やはりストーリーがダブルレッグからバックへ。ここもジーンが正対するとストーリーが離れる。
ストーリーの右ハイをスウェーでかわすジーン。ストーリーがニータップで突っ込み、ジーンに尻もちを着かせた。しかしジーンはバックを見せて立ち上がる。ストーリーは距離が近くなるとアームドラッグを見せたが、ここもジーンが離れた。両者に疲労が見られるなか、ジーンは逃げ切り体勢へ。ストーリーのパンチ&テイクダウンは届かず、打ち合いで試合終了のゴングを聞いた。
裁定はジーンのユナニマス判定勝ち。プロデビュー以来の連勝を11に伸ばしたジーンが、PFL世界トーナメントのウェルター級ウィナーに。ジーンは試合後、「皆のサポートで今、ここにいることができる。どれだけ皆のことを愛しているか分からないぐらいだ。シルバーバック(ニックネーム)の皆、騒いでくれ(笑)。ストーリーはビーストだった。2Rでヒザを入れ、試合を終わらせられたと思った。アッパーカット、クリーンショットを何発も入れた。でも結果的に、5Rの末に僕が勝った」と語った。