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【PFL WT2025#08】2年連続欧州王者のギャズバ、カッシオの消耗戦は左右フックを効かせて判定勝ち

【写真】ワールドトーナメントにエントリーならなかった欧州王者のギャズバ。来年は出場もあるか(C)PFL

<160ポンド契約/5分3R>
ヤクブ・ギャズバ(ポーランド)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28.
セルジオ・カッシオ(メキシコ)

ギャズバが左ジャブかパンチを上下に散らす。オーソドックスからサウスポーに戻Pしたカッシオが左インロー。バランスを崩したギャズバはすぐに立て直し、カッシオをケージに詰めて左フックを打ち込む。続けて連打を受けたカッシオはボディロックで組むも、小内刈りで切り返されてしまう。トップを奪ったギャズバがパウンドで削る。カッシオのスイープを凌ぐギャズバ。カッシオはケージまで下がり、背中を着けて立ち上がった。

カッシオをケージに押し込んだギャズバが、右のパンチで削りながらダブルレッグに切り替えた。カッシオが耐える。2度目のダブルレッグも防いだカッシオに対し、ギャズバがボディから顔面へパンチを浴びせてダブルレッグへ。これも切られると、右ヒザを突き上げた。差し返したカッシオがテイクダウンを狙うと、ギャズバが左アンダーフックで切り返す。尻もちを着いて亀になったカッシオに、ギャズバがパンチを連打。カッシオはギャズバの右腕をキムラで抱えるも返せず。バックをキープしたギャズバがパンチで削り続けて初回を終えた。

2R、ギャズバが右インロー、左フックからカッシオをケージに押し込んだ。一度離れると、体を振って左右フックを放つギャズバ。打ち合いからニータップで組んだギャズバが、ダブルレッグに切り替えてカッシオに背中を着かせる。ギャズバの首を抱え込むカッシオ。首を抜いたギャズバは、立ち上がったカッシオをケージに押し込み続ける。左フックを当てて離れるギャズバ。カッシオは左ミドル、左ハイ、右ローと蹴りを散らす。ギャズバの右がヒット。動きが落ちたカッシオは、左インローを打ち込むもバランスを崩して尻もちを着いてしまう。すぐさまケージ際でシングルバックからRNCを狙うギャズバだが、ここはカッシオが振り落とした。

カッシオはバックコントロールから殴り、スクランブルを狙ったギャズバを潰した。しかしカッシオがバックマウントを奪取した瞬間、ギャズバが反転して切り返した。立ち上がったカッシオをグラウンドに引き戻すギャズバ。カッシオも立ち上がり、首相撲からヒザを突き上げて離れる。疲労かギャズバの動きが落ちた。それでも右を効かせたギャズバがダブルレッグでカッシオを押し込んで行く。離れたカッシオにも疲労は見られる。左ミドルを放った際に倒れたギャズバに対し、カッシオはトップ→バックコントロールへ。ギャズバがスクランブルに持ち込んだところでラウンドが終了した。

最終回、左ジャブから頭を振って右を伸ばすギャズバ。しかしカッシオの左カーフを受けてマットにヒザを着いてしまう。立ち上がったギャズバに、カッシオが左ストレート、右ボディを打ち込み、さらに右カーフをヒット。倒れたギャズバがニータップで組むも、これはカッシオがスプロールした。スタンドに戻り、打ち合いからギャズバがシングルレッグで押し込んだ。カッシオが離れて右フックを打ち込む。頭を下げて突っ込むギャズバの顔面に、カッシオが左アッパー、左フックを突き上げた。

下がったギャズバが、再び詰めていく。カッシオはアンクルピックでギャズバにヒザを着かせるとシングルバックに。スクランブルからスタンドに戻る両者。ケージ際でギャズバのニータップを切ったカッシオが首相撲からヒザを狙うも、反対にギャズバが左右フックでグラつかせる。打ち合いからダブルレッグで背中を着かせたカッシオはバックコントロールから、ギャズバのスクランブルを潰して立ち上がり、終了間際に右ヒザと右フックを浴びせていった。

互いにスタミナを消費しながら最後まで動き続けた接戦は、ギャズバがユナニマス判定勝ち。2年連続でPFL欧州ライト級トーナメントを制しているギャズバが無敗レコードを15に伸ばした。


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