【PFL WT2025#08】遠距離の蹴り合いからアジュージがTDでリードし、ランジュに逆転を許さず
【写真】最終回に逆転を狙うアジュージの猛攻を三角で止め、勝利を手中に収めたアジュージ(C)PFL
<フェザー級/5分3R>
アザエル・アジュージ(フランス)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28.
イーブ・ランジュ(フランス)
ともにサウスポー。右ジャブの差し合いから、アジュージはオーソドックスへのスイッチも見せる。アジュージもオーソッドクスになる場面も。スイッチ&蹴りの見せ合いから、アジュージがワンツーを放つ。ランジュは左ミドルを放った際にバランスを崩した。アジュージの左ハイをブロックしたランジュがダブルレッグで飛び込む。アジュージがスプロールして右オーバーフック。立ち上がったランジュをケージに押し込み、右の小外刈りで倒した。
下になったランジュがフックガードで凌ぎつつ、ケージ際に移動する。アジュージが右側へ足を跨ぎ、ランジュを押さえ込む。ランジュのスクランブルを潰すアジュージが、立ち上がり際に右ヒザを突き上げた。右ハイ、右スピニングバックキックを繰り出すアジュージに対し、ランジュもパンチを振るう。アジュージの左ストレート、アジュージの左ハイはいずれも空振り。ボディロックで組んだアジュージはバックを狙いながら、引き倒して初回を終えた。
2R、右を伸ばすアジュージにランジュが左ローを伸ばす。互いにスイッチを繰り返し、遠い距離から打撃を繰り出していく。距離が詰まったところで、アジュージが右腕で捌いてランジュに背中を着かせた。ランジュはニーシールドからアジュージをガードの中に入れ、ケージ際まで下がる。右のパウンドとヒジで削るアジュージ。キムラを狙うランジュに腕を取らせない。
場内からはブーイングが飛ぶなか、アジュージが削り続ける。ランジュのニーシールドを捌き、左側に回ったアジュージは立ち上がった相手をボディロックで捕らえ続けている。そのままグラウンドに引きずり戻し、やはりパウンドとヒジで削っていく。ランジュはアジュージの体を浮かせるもスイープできず。アジュージがランジュの足を捌きつつ、パウンドを落としていった。
最終回は両者オーソドックスでスタート。ランジュの左ジャブがアジュージの顔面を捕らえる。アジュージがサウスポーに戻すと、ランジュもサウスポーに。下がるアジュージに飛び込んで左ミドルを浴びせるランジュ。右に回るアジュージをランジュが追い続ける。ランジュがニータップで飛び込むと、アジュージがギロチンで引き込もうと試みる。しかし首を抜いたランジュは上体を起こし、パウンドを連打。さらに強烈な左ヒジがヒットし、アジュージの動きが落ちるとパウンド&ヒジ、鉄槌を浴びせていく。
連打をもらったアジュージが下から抱え込むも、相手の腕を振り払ったランジュがパウンド&鉄槌のラッシュを続ける。アジュージはクローズドガードになるが、ランジュのラッシュを食らってしまう。ランジュもフィニッシュできるヒットはないものの完全に優勢に。残り30秒で、ランジュの動きが落ちたところで、なんとアジュージが下から三角絞めをセットアップ。ランジュの右腕を伸ばすもタイムアップとなった。
ベラトールからPFLに戦いの場を移した両者の対決は、1R&2Rを抑えたアジュージが、ランジュの猛攻をしのいでユナニマス判定勝ちを収めた。