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【Pancrase355】スクランブル・オブ・ジ・イヤー?! サブミッションを狙い続けた木下が敢流を判定で下す

【写真】互いにフルラウンド止まらない激闘を木下が制した(C)MATSUNAO KOKUBO

<フェザー級/5分3R>
木下尚祐(日本)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28.29-28.
敢流(日本)

キャリア7勝0敗、21歳の敢流が、すぐに距離を詰める。木下がジャブから右カーフ、さらにジャブを続ける。敢流が右カーフを蹴り込み、左ハイを繰り出す。木下はインローを返すと、敢流は前蹴り。ヒザ蹴りで姿勢を乱した敢流に対し、木下がキムラ&ステップオーバーから腕十字を仕掛ける。敢流はケージに押し込み、木下が十字をセットしたまま鉄槌を下から仕掛ける。さらに木下は足を抱えて、自ら十字を解いて後方回転から立ち上がる。敢流はバックにつき、スラムでテイクダウン。スクランブルでバックについた敢流は、木下のキムラを回転して防ぎ、シングルレッグへ。

木下はヒジを連打し、敢流はアンクルピックもキムラが解けない。キムラを外した木下が、ヒザ蹴りを顔面に突き上げ初回は10-9×3でリードした。

2R、ワンツーからスリー、右ハイを蹴った敢流がダブルレッグを仕掛けて背中に回る。木下の前転にも、ボディトライアングルを完成させる。足をリフトし、立ち上がった木下は背負いで投げられてもバックをキープする。敢流が胸を合わせ、木下がケージに押し込みながらワキを潜ってバックへ。ワンフックでツイスターのように捻っていく木下だが、敢流は足を抜いてボディロック、さらに後方に投げてバックへ。木下は前転からスクランブルでトップへ。敢流の外ヒール狙いを木下は反転しつつ足を抜いてバックへ。

敢流はキムラにとられるが、下に落として上四方で腕を抜く。暴れた木下のバックを制した敢流が、両足をフックするとRNCの機会を伺う。足を抜き、後方回転でトップを取ると同時に木下がサイドへ。シングルからレッスルアップ狙いの敢流、がぶった木下が前転されてもバックをキープしオタツロックに。腹ばいになった木下がパウンドを落とし、2Rが終了。この回もジャッジ3者とも木下につけた。

最終回、疲れが見える木下。敢流はテイクダウンのフェイク、右を伸ばしてカーフを蹴る。必死に組んだ木下は、逆にケージに押し込まれる。離れた敢流は、ダブルレッグからバックへ。キムラを嫌がって離れた敢流の右カーフで木下の体が崩れる。ボディから顔面とパンチを散らす敢流がフックからハイを蹴っていく。さらにアッパーを打った敢流だが、木下が組んでケージに押し込む。ワキを潜ってバックについた木下は、スタンドでトラックポジション。さらに寝技に持ち込み。逆ハーフでツイスターを狙う。

足を組み替えた木下、結果的に敢流が足を抜いて体を起こす。木下はキムラからスイープ、そして腕十字へ。腕を抜いた敢流がバックに回り両足のフックに掛かる。ここもキムラで上を取った木下がヒザ固めに移行しようとしたところで、タイムアップに。

スクランブル・オブ・ジ・イヤーといっても過言でないファイトは、木下が3-0の判定勝ちを収めた。


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