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【Grachan73×Brave Fight35】対抗戦だけではないライト級サバイバル。ダリ×ビラル、岸本×草訳が決定

【写真】ジワジワ詰めていくビラルの寝技が再び(C)GRACHAN

24日(金)、GRACHAN実行委員会より3月2日(日)に東京都江東区のTFTホール500で開催されるGrachan73×Brave Fight35の対戦カードが発表された。
Text by Shojiro Kameike

GrachanとBrave Fightのコラボ興行は2016年2月、Grachan22×Brave Fight12からスタート。以降。年1回のペースで行われてきたGrachanとBrave Fightも10回目を迎える。そんななか今大会は、Grachan出場選手とBraveジム所属選手による対抗戦が6試合組まれた。


対抗戦が行われるコラボ興行でも、グラチャンの軸がタイトルマッチと、ベルトを目指すランカーの戦いであることは変わらない。それは対抗戦の大将戦ともいえるライト級戦=草訳駿介×岸本篤史のほかに、ロクク・ダリ×芳賀ビラル海というライト級1位と2位の対決もマッチメイクされていることでも明らかだ。

ビラルと草訳は当初、昨年9月のGrachan71で対戦予定であった。ライト級注目の新鋭対決として期待も高まったが、ビラルの負傷欠場により草訳は急きょ、植田豊と対戦することに。ここで草訳は植田にRNCで敗れている。その草訳は3カ月後の復帰戦で、小谷直之をパウンドで沈めている。試合後、草訳は当日テレビ解説を務めていたビラルとの対戦をアピールするも、負傷明けとなるビラルの復帰戦は、ロクク・ダリと激突することとなった。

ベルト挑戦を賭けたランカー同士のサバイバルマッチであると同時に、ビラルと草訳にとってはこのベテラン勢との対戦は大きな意味を持つ。プロデビュー以来4連敗からの4連勝というビラルは3月の岸本篤史戦と5月の藤村健悟戦で、潜在能力の開花ともいうべき安定したバックテイクあるいはトップコントロールを見せた。対するダリも昨年12月は王座奪取こそ成らなかったものの、王者の林RICEを相手に相変わらずの身体能力、打撃、そしてバックの奪い合いを展開している。ビラルにとっては過去対戦経験のないタイプであるダリを押さえ込むことができれば、成長の証明となるはずだ。

ケージレスリングがあるからこそ、強い打撃を振るうことができる。草訳も実力の開花へ(C)GRACHAN

一方の草訳は、ライト級では規格外のリーチとコンパスを生かした打撃を武器としている。しかし植田戦では急きょ対戦相手が変更になったとはいえ、グラウンドに対する不安を露呈してしまった。昨年12月の復帰戦は、小谷が相手だけにテイクダウンから圧倒されてしまうのでは――とも思われたが、ケージレスリングで成長を見せている。特に長いリーチを活用したオーバーフックで、中盤から小谷にテイクダウンを許さなかった。この戦いを同じタイプともいえる岸本を相手に披露できれば、植田戦の敗北を払拭できるか。

とはいえダリと岸本も若手2人の踏み台で終わるわけにはいかない。Grachanにとって2025年の関東初興行は、ライト級戦線において重要なマッチアップとなった。

■Grachan73×Brave Fight35 視聴方法(予定)
午後13時30分~
GRACHAN放送局
GRACHAN公式YouTubeメンバーシップ

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