【ONE170】キック世界王者スーパーボンをムエタイ世界王者タワンチャイが、拳で倒し王座防衛
【写真】初回とは流れを変えたタワンチャイが、スーパーボンを2Rで仕留めた(C)ONE
<ONEムエタイ世界フェザー級選手権試合/3分5R>
タワンチャイ・PKセンチャイムエタイジム(タイ)
Def.2R1分10秒by TKO
スーパーボン・シンハマウィーン(タイ)
キックの世界王者スーパーボンが、ムエタイ世界王者タワンチャイに挑む一戦。サウスポーのタワンチャイが、スーパーボンの右ハイをスウェイでかわして左ローを蹴る。右ミドルを返したスーパーボンは続く左ローをチェックする。ミドルをカットして左ローのタワンチャイのミドルに、スーパーボンが右カウンターを合わせようとする。絶妙のカウンターの右、左ジャブを伸ばすスーパーボンは、ステップインに右のカウンターを繰り出し、自ら前に出て右ミドルを決める。さらに蹴りをさばいて左を伸ばそうとしたタワンチャイに、右カウンターを突き刺す。タワンチャイは左ミドルをヒットさせたが、パンチでスーパーボンがリードした。
2R、まずタワンチャイがテッサイを入れる。スーパーボンの前蹴りに左ストレートを当てたタワンチャイは、左の蹴りをさばく。同時に右フックを思い切り放ってきたスーパーボンに右を打ち込み、返しの左フックでふらつかせる。下がったスーパーボンに左から右フック、そして左ストレートを射抜いたタワンチャイがダウンを奪う。ふらつきながらスーパーボンが立ち上がるが、左から右フックを受けて2度目のダウンを喫する。
ここも立ち上がったスーパーボンはラッシュをかけるタワンチャイにパンチを打ち返し、エルボーまで繰り出すも空を切る。タワンチャイの連打の餌食となったスーパーボン、最後は左を被弾して3度目のダウン──勝負は決した。
王座防衛に成功したタワンチャイは「このベルトはファンの皆に捧げる。皆は僕と一緒にチャンピオンだ。過去数試合は100パーセントの準備はできなかった。でも、今回はしっかりとハードトレーニングを積むことができたんだ。パンチがカギだと思っていた。前回のような試合にはしたくなかった。スーパーボンはファイトIQが高いから、チームとしっかり準備をしてきたんだ。次の夢はキックボクシングのベルト、もう一方の肩にかけることだよ」とインタビューで話した。