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【DWCS S08 Ep06】グーティエにTDを切られパウンドアウトされた内藤由良、完敗=J-MMAの惨敗

【写真】MMAは個人戦。しかし、育成環境は選手個人の努力やジムの考えだけでけでは解決できない。と同時に、その厳しい環境に身を置きたい選手がどれだけいるのかも大きくかかわって来る。そんなことを再考してしまう内藤の敗北だ(C)Zuffa/UFC

<ミドル級/5分3R>
アテバ・グーティエ(カメルーン)
Def.2R4分00秒by TKO
内藤由良(日本)

ワンツーから組みつこうとした内藤、すぐに離れるとシングルレッグでドライブしケージにグーティエを押し込む。アンクルピックも殴られた内藤はシングルからダブルに移行する。体を回したが倒せなかった内藤が、スピニングバックキック。ここから組みに行くが、ヒザをボディに受けてバランスを崩す。続くシングルレッグには、ヒザを頭部に合わされそうになった内藤だが、テイクダウンに成功する。

内藤はクローズドガードのなかでエルボーを落とす。上体を起こしてパンチをまとめた内藤が、ケージ際まで移動する。グーティエはケージを使って立ち上がろうとする。この隙にパンチを入れ、左のパンチを2発入れた内藤がトップをキープする。足は抜けないがパンチを落とす──グーティエは頭を抱えサバイブモードに。

2R、左ハイから左を伸ばしたグーティエが、内藤のテイクダウン狙いをスプロールする。直後にジャンプをしながら組みついた内藤は、ギロチンを防いでケージにグーティエを押し込む。左腕を差し、レベルチェンジで足をとりにいった内藤が懸命にテイクダンを狙う。押し返したグーティエは、内藤のヒザ蹴りに右を合わせる。直後のテイクダウン狙いを切り、右ストレートから左フックでダウンを奪ったグーティエがパウンドで内藤を追い込む。

内藤はクローズドガードも鉄槌、パンチを被弾する。グーティエは上体を起こして鉄槌。左目の下を大きく腫らした内藤は、クローズドガードを取りスクランブルに持ち込めない。と体を起こして隙間を作ったグーティエがパウンドの連打へ。動けない内藤を見て、レフェリーが試合を止めた。

内藤は椅子に座ってうな垂れ、グーティエの勝ち名乗りを聞いた。国内ではずば抜けた強さを持つ内藤の完敗。中量級以上のファイターが、この場に立つまでに国内、そして海外でいかにキャリアを積むのか。実戦で力をつけた選手にしても、Road to UFCで敗れている。先週の岩﨑大河に続き、内藤由良の敗北。中国、韓国人ファイターがコンテンダーシリーズのチャンスを生かしているからこそ、本当にこれからを真剣に考える必要があることが再確認された内藤の完敗、いやUFC志向のJ-MMAの惨敗だ。


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