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【DWCS S08 Ep06】まるで、あの日の脱出劇のような逆転劇。ハッサンザダがマンテーロをRNCで破る

<ライト級/5分3R>
アフマッド・ハッサンザダ(アフガニスタン)
Def.2R2分41秒by RNC
ダイラン・マンテーロ(米国)

左ハイ、左オーバーハンドを連続で見せ、スピニングバックフィストを繰り出したハッサンザダに対し、マンテーロが左フックを当てる。もう一度回転系のパンチからダブルレッグに出たハッサンザダだが、テイクダウンは奪えない。ジャブを当て、スピニングバックフィストの直後にボディショットを決めたマンテーロが精度で序盤は上回る。勢いので攻めるハッサンザダはジャブを当てると、ショートのワンツーへ。マンテーロはジャブから右ストレートを打ち返す。ハッサンザダ左を放ってダブルレッグへ。ケージにマンテーロを押し込むと、抱え上げケージ中央でスラムする。

クローズドガードの中でパンチを落とすハッサンザダが、エルボーを顔面に打ち込む。左足を抜かれたマンテーロはパスを許すが、マウント狙いにバタフライガードに戻す。しかし、スクランブルでバックを許したマンテーロはRNCを防ぐために自ら背中をつける。再度スクランブルでバック→正対してダブルレッグに入ったハッサンザダは、マンテーロを持ち上げる。ここで時間となったが、マットに投げ捨てた。

2R、圧を掛けるマンテーロが、ハッサンザダの左ローに右を合わせてダウンを奪う。起き上りながらダブルレッグ、ボディロックに出たハッサンザダは両ワキを差し返されても、シングルに切り替える。マンテーロはエルボーを側頭部に落とす。それでも組み続けるハッサンザダだが、テイクダウンは奪えず引き込む。ハイガードで三角を仕掛けようとしたハッサンザダだが、そのまま担がれてパスガードを許す。ハッサンザダはバギーチョークをセットする。上も下も動きは止まると、残り90秒でレフェリーがブレイクを命じる。

打撃で優勢のマンテーロ。ハッサンザダはダブルから引き込むが、付き合ってもらえずスタンドに戻らされる。スピニングバックフィストを空振りして、再び引き込んだハッサンザダは非常に厳しい状態に追い込まれる。賭けのような打撃戦で左フックを被弾したハッサンザダは、完全にラウンドを落とした。

最終回、ハッサンザダの左ミドルにパンチを合わせたマンテーロが、スピニングバックフィストへ。同じ技を返したハッサンザダだが、ワンツーからスリーと連打を受ける。ここからパンチを当てながら前に出たハッサンザダが、ワンツーをヒットさせる。スピニングバックフィストの空振りにテイクダウンを合わせ、またも引き込んだハッサンザダ。しかし、ここはフェイントですぐに起き上りながら組みつくとダブルレッグでテイクダウンを奪い、ついにスクランブルでバックを奪取する。前方に落とされず、四の字フックで寝技に持ち込んだハッサンザダはRNCをセットする。

マンテーロが落ち、まるで米軍撤退のカブールでタリバンの襲撃を受けながら、命からがら米国に避難できた──あの日のような逆転劇、涙にくれるハッサンザダだが、ダナ・ホワイトの冷めた表情は気になるところだ……。

「この試合のために2カ月ハードトレーニングをしたから諦めることはできなかった。UFCで試合がしたいんだ。アフガンの愛する人々に感謝している。家族が僕のモチベーションとなっている」と勝者は話した。


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