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【DWCS S08 Ep01】アブドゥルマリク、乱戦も一気にヒジでTKO。カヴァナ、デルカド&ロピスとUFCへ

【写真】エルボーの連打は圧巻。自制していた野生が出現したような迫力だった(C)Zugffa/UFC

<ミドル級/5分3R>
マンスール・アブドゥルマリク(米国)
Def.2R3分55秒by TKO
ウェズ・シュルツ(米国)

D1レスラーのアブドゥルマリクに対し、シュルツはD3レスラーだ。ジャブで詰めるアブドゥルマリクに対し、蹴りを多用するシュルツ。構わず前に出たアブドゥルマリクはワンツーからスリーと、フックを振るう。間合いを取り直しフックで詰めたアブドゥルマリクに対し、嫌がったようにシュルツがシングルレッグへ。切ったアブドゥルマリクのバック狙いを前方に落とし、逆にシュルツがバックへ。すぐに胸を合わせて離れたアブドゥルマリクは右を当てる。ハイからスピニングバックキックを見せたシュルツは、逆に左ハイを蹴られてダブルレッグから引き込む。

クローズドの中でアブドゥルマリクは腰を上げ、三角狙いを防いでパスへ。バタフライガードを取ったシュルツはパンチにレッスルアップでスタンドに。既に疲れた感のあるシュルツに対し、アブドゥルマリクは左ストレートから左ハイを繰り出す。回転系の蹴りやワンツーという攻撃も、威力が感じられないシュルツはスピニングバックフィストも、右を当てた直後に左を被弾して初回が終わった。

2R、左ミドル&右ハイのシュルツ。アブドゥルマリクも左ハイを返して、ジャブを伸ばす。アブドゥルマリクは慎重に攻めるが、右回りに後ろ回し蹴りから左を被弾する。ダブルレッグを切ったアブドゥルマリクはとにかく荒いシュルツのパンチを被弾し、ダブルを切ってもスイッチでバックを許す。離れたアブドゥルマリクにダブルレッグを決めたシュルツが、サイドバックで左のパウンドを連打する。

アブドゥルマリクは立ち上がりきれず、崩されパンチ&ヒザを受ける。立って離れたアブドゥルマリクはジャブを入れ、右ストレート。シュルツのシングルを切ってパウンドを打ち込む。ダブルに切り替えて、股間の下から後方へのフリップを潰されたシュルツは、シングルも防がれバックからフォールを奪いに来たアブドゥルマリクに背中をつけさせる。

そのままマウントに移行したアブドゥルマリクが、強烈な右エルボーの連打で背中を見せ――レフェリーが試合を止めると、ダナ・ホワイトが立ち上がって拍手を送る。さらにダナはケージに上がり、敗者にも「ファッ〇ン・グレートファイトだ」と声を掛けた。

慎重さが禍し、切れて強さを見せつけたアブドゥルマリクは「凄くハッピーだ。神に感謝している。チームの皆が支えてくれた。パワーは使わず、スピードとテクニックで戦った。粗いファイトだけど、こういうこともある。スタミナがないと色んな奴ら言う。でも、意味はないよ」と話し、エクストリーム・クートゥアーの面々に改めて感謝した。

そして審判の時。「5度のK-1王者、7勝0敗。4つのKO勝ち、6勝0敗の相手に最高のKO勝ちを収めた。Get Over Here」とロニー・カヴァナが合格。続いてホゼ・デルガドは「最高のウェルラウンダーだ。ショートノーティスでアゴも強かった。全てを兼ね備えている」と絶賛され、契約へ。

続いてブルーノ・ロピスが「31歳に見えない。殺傷能力がある。ボディショットのKOも良いし、君の物語も好きだ」と言われたのに対し、ラミ・ハメドは「君が何者が見せないといけない。今日はそうじゃなかった」と契約は見送られる。最後にアブドゥルマリクは「テストに受かった」と笑顔を迎えられ、4人の勝者が最高峰へのステップアップを決めた。


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