この星の格闘技を追いかける

【DEEP119】10日前に元谷戦を受けた平松翔「僕の場合は気持ち。気持ちという部分で戦っているんで」

【写真】心が強い。ケージの外で、強くいきれるのは平松のような人かもしれない (C)MMAPLANET

本日3日(金・祝)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP119 IMPACTのメインで平松翔が元谷友貴と戦う。本来、今回のメインではDEEPバンタム級王座決定戦として元谷と福田龍彌の一戦が組まれていた。
Text by Manabu Takashima

しかし、福田が練習中の負傷で無念の欠場となり、急遽──26日(日)開催のDEEP Tokyo Impact2024#03で石司晃一と対戦予定だった平松が、10日前のオファーを受け64キロ契約で元谷友貴と戦うことに合意。3週間繰り上がり、対戦相手が実績でさらに上回る強豪とのマッチアップを受けた漢気と野望を計量直後の平松に尋ねた。


──元谷選手との試合のオファーがあったのは、いつ頃だったのでしょうか。

「先週の火曜日(※取材は2日に行われた)ですね。鶴屋(浩THE BLACKBELT JAPAN代表)さんから『まぁ、無理だと思うけど』という風に電話がありました」

──「無理だと思うけど」という風に鶴屋代表もなりますよね。

「そうですね。石司選手との試合が決まってから、その準備をしていたのもあり……ちょっと、待ってくれってなりましたよね(笑)。なんせ元谷選手はDEEPでは2階級でチャンピオンになっている一番の選手じゃないですか。鶴屋さんからも『断って良いよ』ぐらいのニュアンスは伝わって来ていました。

まだ自宅にいたのですが、一瞬だけ『考えさせてください』と伝えてジムに行ってから『やります』と返答しました。僕からすると今回受けなかったら、対戦するまで1年、2年と掛かるかもしれない相手なので。だったら、今すぐにでも戦いたいという気持ちになったので。

それにメインイベントの対戦カードが飛んでも、これまでだったら僕に声は掛からなかったと思います。魚井選手に勝って評価してもらえたから、オファーがあったんやという気持ちにもなりました。DEEPのナンバーシリーズのメイン、穴を空けることができない試合で声を掛けてもらったのに、断れないっていう気持ちにもなりましたね」

──石司選手との26日に対戦が決まっていた。平松選手としても、石司戦がキャリア最大の試合だったかと思います。

「石司選手もトータルでデキて、元谷選手もトータルで強いです。そこで何が大きく変わるのか、そこが僕には余り分かっていなくて。だから、断る理由はなかったです。やっぱりビッグチャンスなんで、全部取ったろかなっていう気持ちでやっています。

ただ体重だけですね。バンタム級のリミットまで落としたかったのですが、10日前で68、69キロある状態だったのでギリギリで64キロでした」

──体重は落とせなかった。当然のようにピークも石塚戦を考えて調整していたでしょうし、約3週間早まることで何かとアジャストしないといけないこともあったかと思います。

「電話を貰った時、そこはやはり気になった部分です。元谷選手と戦うのに、この10日で創り上げることができるんもんなんかなって──一瞬、思いました。でも、『関係ないやろ!』、『気持ちやろっ!!』って。3週間で創り上げるのと、10日で創り上げるのは技術的には違いが出てくるやろうけど、僕の場合は気持ち。気持ちという部分で戦っているんで。

道場の仲間からも意外と『行けるんじゃない』みたいな言葉を貰いましたし、気持ち的にも石司選手との試合に向けて創ってきていたこともあったので。前回は一本勝ちやったけど、技術云々でなく結局、僕は気持ちの勝負やし。思い切りぶん殴りに行こうと思います。この気持ちという部分が一番大きいのですが、10日間でしっかりと創り上げることができたので特に問題はないかと思います」

──元谷選手自身も、一発があるから怖い。怖くない試合は面白くないとインタビューで言っていました。

「そう評価して頂けているんだったら、嬉しいです。まぁ、気持ち的にファンが『下っ端が負ける』と思っているように、元谷選手も余裕がある……俺のこと舐めているんかなって言う風に感じることもあったので、そういう風に言ってくれているのだからこそ、その怖さをそのままぶつけたいと思います。

試合を受けるだけなら誰でもできたと思います。それだと本当にただの代打です。勝つっていう気持ちを持って、DEEPのメインイベンターという務めを果たしたいと思います。そういう気持ちになれたから、この試合を戦うことができるので」

■視聴方法(予定)
5月3日(土)
午後5時50分~YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、U-NEXT、サムライTV

■ DEEP119計量結果

<64キロ級/5分3R>
元谷友貴: 63.95キロ
平松翔:63.85キロ

<メガトン級/5分3R>
水野竜也:106.4キロ
ANIMAL☆KOJI:93.7キロ

<ライト級/5分3R>
北岡悟:70.65キロ
倉本大悟:70.75キロ

<フライ級/5分3R>
村元友太郎:57.15キロ
KENTA:57.2キロ

<フライ級/5分2R>
関原翔:57.2キロ
マサト・ナカムラ:57.15キロ

<バンタム級/5分2R>
日比野“エビ中”純也:61.5キロ
木下尚祐:61.6キロ

<バンタム級/5分2R>
窪田泰斗:61.7キロ
橋本優大:61.65キロ

<アマチュア70キロ契約/3分2R>
信原空:69.75キロ
小沼魁成:69.85キロ

PR
PR

関連記事

Movie