【Gladiator026】竹本啓哉と対戦、微笑みの国のMMAファイター=デッチプール「柔術も茶帯を巻く」
【写真】前田吉朗率いるエンカウンターで今朝も調整していたというデッチプール。リングネームの由来は言わずもがな(C)THE 1 TV
5日(日)、大阪府豊中市の176boxでGLADIATOR026のメインで、グラジに初めてタイ人MMAファイターが来日──デッチプールが、バンタム級チャンピオンの竹本啓哉と対戦する。
Text by Manabu Takashima
キャリアは8勝5敗、2年5カ月振りのMMAを日本で戦うデッチャディン・ソーンシリスパティンことデッチプールはプロボクシングの経験があり、ムエタイでも27勝3敗の戦績を残している。それでいてブラジリアン柔術の茶帯を巻くというデッチ──微笑みの国のMMAファイター=デッチプールに話を訊いた。
──今、大阪のホテルに到着したばかりだそうですね(※取材は2日に行われた)。お疲れのところ、ありがとうございます。
「とにかく凄くエキサイトしているよ。バンタム級のチャンピオンと試合ができることが嬉しい。疲れはないし、体重も問題ない。ただ、大阪は寒いね」
──えっ、もう初夏の陽気かと思うんですが。
「今、バンコクは40度以上あるから夜の大阪は少し寒く感じたよ。だからダウンを脱ぐことができない(笑)」
──40度以上、いやぁゾッとします。
「アハハハハ。とにかくGLADIATORからMMAルールで戦う機会を貰えて嬉しい。日本でMMAを戦うのは初めてだし、凄く楽しみなんだ。この試合をきっかけに、もっと日本で戦えるようになりたいと思っている」
──デッチは昨年、結果は望ましいモノではなかったかと思いますが、日本でボクシングの試合を2度戦っています。日本にはどのような印象を持ちましたか。
「MMAの試合機会がタイでもなかなかなくて、そんな時にボクシングとはいえ2度も日本で戦うことができて凄く良い経験になった。それにタイ以外で試合経験を積みたいと思っていたから、ボクシングだろうが日本で戦えて良かったよ」
──ボクシング、ムエタイ、MMA。現状、デッチはどのスタイルに一番自信を持っているのでしょうか。
「MMAだよ(笑)。だって打撃だけでなく、レスリングもグラウンドファイトも許されているんだから。MMAを最後に戦ったのは2年5カ月も前だ。でも、この間にグラップリングのトレーニングを徹底的に積んできた。柔術も茶帯を巻くようになった。僕のグラップリングは、当時と比べると比較にならないほど良くなっているよ」
──では改めて竹本選手の印象を聞かせてください。
「グラップリングが強いね。本当に強いと思う。彼のことを凄く尊敬しているよ」
──ムエタイの経験が30戦あるデッチですから、自分達はどうしても首相撲を期待してしまいます。
「う~ん、それは試合の流れによるよ。距離とタイミング、そこが合致すれば首相撲もそうだし、ヒザもヒジも使える。レスリングの攻防から、首相撲にスイッチできるし、そのままレスリングで戦うこともある。
当然、タケモトはムエタイを研究してボディロックには来ないだろう。ダブルレッグかシングルレッグ……特にシングルレッグだろうね、彼が狙ってくるのは。でも、僕は本当にレスリングをやってきたから、自分のMMAに自信が持てるようになったんだ。
今回の試合ではKOを見せたい。ムエタイはタイの国技だからね。やっぱり自分の国の格闘術で、タケモトを仕留めたい。さっきも言ったようにタケモトはチャンピオンだ。今回はノンタイトル戦だけど、ここで勝てばチャンピオンへの道が明確になる。
日曜日は日本のファンが、恋に落ちるような試合をしたい。僕とタケモトの試合を楽しんで、できれば僕のサポートもしてほしい(笑)」
■視聴方法(予定)
5月5日(日)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル
■GLADIATOR026対戦カード
<バンタム級/5分3R>
竹本啓哉(日本)
デッチプール(タイ)
<フライ級/5分3R>
山上幹臣(日本)
今井健斗(日本)
<フェザー級/5分3R>
中川晧貴(日本)
水野翔(日本)
<68キロ契約/5分3R>
チハヤフル・ズッキーニョス(日本)
パク・サンヒョン(韓国)
<PROGRESフォークスタイルグラップリング64.4キロ契約/5分2R>
上田祐起(日本)
江木伸成(日本)
<フェザー級/5分2R>
木村柊(日本)
塩津良介(日本)
<バンタム級/5分2R>
南友之輔(日本)
秋田良隆(日本)
<フライ級/5分2R>
古賀珠楠(日本)
田中義基(日本)
<ライト級/5分2R>
磯嶋祥蔵(日本)
都市弦介(日本)
<フライ級/5分2R>
新地魁夢(日本)
カーヴィ(日本)
<バンタム級/5分2R>
ルキヤ(日本)
小見山瞬(日本)
<フライ級/5分1R>
伊藤琥大郎(日本)
塩谷尚也(日本)