この星の格闘技を追いかける

【Breakthrough Combat03】竹本の寝技を凌いだガーダムが、鋭いカーフと手堅いグラウンドで判定勝ち

【写真】ガーダムがバランスの良さを発揮。さらに日本バンタム級ファイターとの試合が見たい(C)MMAPLANET

<バンタム級/5分3R>
トレント・ガーダム(豪州)
Def.3-0:29-8.29-28.29-28.
竹本啓哉(日本)

サウスポーの竹本が右ジャブを突いて、前後のステップを踏む。ガーダムの右ストレートがヒットすると、竹本がプレスをかけていく。ガーダムの右の打ち終わりに組んだ竹本だが、ここは両者が離れた。ガーダムは左ボディを突き刺し、竹本の動きに合わせて右ストレートを合わせる。ローに右を合わされた竹本がバランスを崩す。竹本は左インローを当て、ガーダムの右をかわした。しかしガーダムの左フックが竹本の顔面をとらえる。

ケージ中央から、竹本がシングルレッグで飛び込んだ。ガーダムがこれを切ると、竹本が引き込むような形でグラウンドへ。ハーフからガーダムの首を抱えた竹本はスイープとバック奪取を狙う。トップに回りながら、ガーダムの右肩を抱えながらバックに回った竹本。ボディトライアングルで組むと、オタツロックに切り替えてパンチと左ヒジで削る。鼻から出血が見られるガーダムを、竹本が削り続けて初回を終えた。

初回終了間際の竹本の攻撃が後頭部に入ったか、ガーダムがうずくまった後に苦悶の表情を浮かべてコーナーに戻る。そのまま2Rがスタートすると、ガーダムがサウスポースタンスで飛び出した。互いに右ジャブを突き合うなか、ガーダムが竹本のシングルレッグを切って右アッパーを突き上げた。竹本はなおもローシングルで飛び込むも、ガーダムは左腕を掴まれながら右の鉄槌を落とす。

スタンドに戻った両者、ガーダムの左ローに竹本が左ストレートを合わせた。ガーダムも左ボディ、左カーフを返す。ガーダムの左オーバーハンドが伸びる。ロー、ジャブを出し合う両者。カーフを効かされた竹本が、正面から左ストレートを食らう。

シングルレッグで組んだ竹本が引き込むと、ガーダムがトップからパンチを打ち込む。鼻から出血が見られる竹本、ガーダムはハーフの竹本に背中を着かせ、左腕を枕にしてトップをキープする。苦しそうな表情を浮かべる竹本がガードに戻すも、ガーダムが右ヒジを落としたところで2R終了のゴングが鳴った。

最終回は至近距離での打ち合いからスタート。竹本は右アッパーを当てるが、シングルレッグを切られてボトムを強いられる。ハーフの竹本に対し、ガーダムは両腕を差し上げて背中を着かせる。確実にラウンドを抑えにきたガーダムが、右ヒジで削っていく。

竹本はアームドラッグから上半身を起こすも、体勢を入れ替えることはできず。再び背中を着かされ、ヒジを受けてしまう。右腕枕にして、竹本の右ワキを上げてトップを守るガーダム。竹本もガーダムの腰を蹴って距離をつくるが、ガーダムはすぐに背中を着かせて試合終了のゴングを待った。

裁定は、鋭い打撃と手堅いグラウンドを見せたガーダムがユナニマスで勝利。日本初勝利を収めたガーダムは練習仲間でもある竹本と笑顔で語り合ったあと、「1Rは危ないところもあったけど、スタミナは大丈夫だった。どうしても日本で勝ちたかった。タケモトは寝技は強いことを知っていたから、何とかしのぎ切って勝つことができて良かった。今は目標は戦い続けて、再びRIZINに出たい。RIZINのベルトが欲しい」とアピールした。


PR
PR

関連記事

Movie