【Eternal MMA83】猿飛流が1年3カ月振りの再起戦で豪州No.1フィーダーショーのフライ級王者に挑戦!!
【写真】決して簡単ではないファイトになるはず。そして豪州一のフィーダーショーの実力が知れるファイトに(C)ETERNAL MMA & MMAPLANET
30日(火・現地時間)、豪州#01フィーダーショー=Eternal MMAが、3月16日(土・同)にクイーンズランド州ゴールドコーストのサウスポート・シャークスで開くEternal MMA83に猿飛流が出場しフライ級王者アンソニー・ドリリッチに挑戦することを発表している。
Text by Manabu Takashima
オーストラリアン・フットボール場やフィットネス、レストラン、宿泊施設が整った豪州型レジャーセンターで開催される同大会で、元フライ級KOPが1年3カ月振りの実戦復帰を果たすこととなった。
鶴屋怜に敗れベルトを失った猿飛流は、伝わってくる話によればこの1年、自身の目標をどこに置くのか、なかなか見定まらない状況が続き国内プロモーションからのオファーに応じることがなかったようだった。
そんな猿飛流が豪州のフィーダーショーで、UFC行きを狙う6勝1敗のチャンピオンに挑むことを決めた背景には何があるのか。猿飛流が挑む王者ドリリッチはUFCにステップアップしたスティーブ・アーセグが返上したベルトを、昨年10月にフランク・ジャンコスキーを4RにRNCで仕留め引き継いだ。
本来は2月10日のパース大会=Eternal MMA82で初防衛戦を行う予定だったがチャレンジャーと代役挑戦者の2選手を負傷欠場で失い、1カ月後の同大会で猿飛流と対戦することになった。
サウスポー、パワー溢れる左ストレートの持ち主であるドリリッチだが、当然のようにレスリングとグラップリングも消化している。バックを取った状態でのコントロールは執拗で、削ってからのサブミッションも持つ。
何よりグランビーロールやスイッチの仕掛けもしっかりと対処できており、自らが下にされずスタンドに戻れば得意とする打撃の展開に戻れるという強味を持つ。このドリリッチの組みに対する受けとカウンターの強さを考えると──猿飛流は、スタンドで自らの間を掴み、圧で上回ることが欠かせない。
パンチで殴り勝つ必要はない、ただし距離とタイミングを自分の状態が整った状況に置く──そして組み勝つことが必須となるタフな再起戦となろう。