【Challengers】赤野無念、決勝でテイトに判定負け
■女子ウェルター級トーナメント決勝戦/3分3R
ミーシャ・テイト(米国)
Def.3R終了/判定
赤野仁美(日本)
【写真】トーナメント本命だったミーシャ・テイトが、下馬評通り優勝を果たした。3分の戦い方を非常によく理解していた (C) ESTER LIN/STRIKEFORCE
30分ほどのインターバルでケージに戻った赤野は、左ミドルを思い切り放っていく。テイトのパンチ、前蹴りに距離を取った赤野は、テイクダウン狙いを警戒しつつ距離を詰めて組みつく。クォーターで組もうとする赤野の腰をコントロールし、バックに回ったテイトに対し、赤野は投げを打っていく。
投げのあとは、従来通りバックを奪われそうになりつつ、アームロックを狙う赤野。テイトは十分に警戒しており、バックへ回ろうとする。足を引き寄せた赤野はアンクルロックでテイトの右足を攻めるが、残り20秒でテイトが左手を差しこみ極め切れない。アンクルをエスケープしたテイトが、立ち上がってパウンドを落とし、初回が終了する。
2R、テイトの左ハイが赤野を捉えそうになるが、赤野も出入りの激しい動きを見せる。その赤野の顔面にテイトの左がヒットし、テイクダウン狙いからバックに回ろうとする。赤野は再度、テイトを投げ切ると、バックを取られつつ、腕を伸ばし抑え込みを完了させようとしたが、足をフックされて、ついにバックグラブを許してしまう。
そのままポジションをキープしたテイトは、極まりそうには見えないリアネイキドチョークの態勢を続ける。体を捻り、胸を合わせようとした赤野に腕十字を仕掛けたテイト。赤野が腕を引き抜き、パウンドを見せたとことで2Rが終わり、試合は最終ラウンドへ。
まず左ハイを見せた赤野だったが、テイトのパンチを受け背中を見せたような形になったところでバッククラブを再び許す。リアネイキドチョーク狙いで、時間が過ぎ、残り80秒となったところで、赤野は正座の状態を取るも、足のフックを解くことができない。乗り過ぎのテイトを振り落とそうとした赤野、逆にアームロックの形からテイトがバックを奪い直しパウンドを落とす。
前方回転しても、バックグラブから逃れられない赤野は、テイトのアピール度満点のパウンドを受けながら、試合終了のゴングを聞いた。
2R、3Rを失った可能性が高く厳しい表情の赤野に対し、テイトは勝利を確信した様子。結果、この決勝戦もポイントの発表はなかったが、3-0でテイトが判定勝ちしトーナメントを制した。
「サブミッションディフェンスは得意なの。この勝利は、私のキャリアでも記憶に残る試合になるわ。サラと再び戦えることは、本当に嬉しい」と、テイトは勝利のコメントを残した。