【UFC ESPN52】8/27は風間敏臣、中村倫也&木下憂朔揃い踏み。この秋、魅津希、村田も待望の復帰へ
【写真】RTU決勝でKO負けからの契約。ここが力の魅せどこだ(C)Zuffa/UFC
26日(土・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるUFC on ESPN52「Holloway vs The Korean Zombie」で風間敏臣のUFCデビューの確認が、マネージメントするシュウ・ヒラタ氏より確認が取れた。
同大会でギャレット・アームフィールドと風間の対戦が決まったのに前後して、魅津希、村田夏南子の両女子ファイターのオクタゴン復帰も決まっている。
2020年8月以来、実に3年1カ月振りの実戦復帰となる魅津希は、9月23日のラスベガスのファイトナイトでハナ・ゴールディと対戦。一方の村田も同じくベガスで開催される10月7日のUFNでヴァネッサ・デモポウロスと戦うことが決まっている。
魅津希はヒザの負傷、村田は2021年6月のヴィルナ・ジャンジローバ戦で喫した腕のケガの影響で長期離脱を強いられたが、いよいよオクタゴンで戦う姿が見られることになる。
魅津希と戦うゴールディは、ザッツ・フィジカルファイター。巨大な肩回り、豪腕を振るうが上半身と下半身の連動は良くない。ただし、コンバット柔術で見せた掌底のラッシュは圧巻。魅津希としては、パワーはあってもアゴが空き気味の相手にしっかりと打撃を入れていきたい。
一方、村田の相手のデモポウロスは元LFA女子フライ級王者で、コンテンダーシリーズ敗北&王座陥落を経験した後にUFCに辿り着いた苦労人だ。UFCでは3勝2敗、この間もエディ・ブラボー率いる女子グラップリング大会=MedusaでEBIルールやコンバット柔術ルールのトーナメントに出場している柔術家だ。
下からの攻めを得意とするデモポウロスを相手に、村田も悪夢の腕十字の再現とならない準備は、この間積んできたはず。
打撃と柔術に秀でた魅津希は、どの局面でも戦える素養がMMAという戦いでありながらゲームでもある競技にマッチしない部分があった。対して、村田はテイクダウン&グラップリングの完成度の高さに、打撃を落としこむこととでさらに完成度が高くなることが期待されていた。
そんな両者が合体してから1年半、最高峰の頂点を目指す戦いに再び乗り出した。互いの短所を補い、長所を伸ばすことができるベストパートナー。UFCで戦い続ける日本のツートップが、リボーンとなる9月と10月の2試合──見逃すわけにはいかない。
Road to UFCと連日開催、木下憂朔&中村倫也と日本勢が集結する8月最終週のシンガポール、風間の対戦相手はアームフィールドはUFC戦績は0勝1敗で、通算戦績は8勝3敗だ。
蹴りを交えたストライキング、テイクダウンにも対応した接近戦で殴り合えるアームフィールドに、柔術で勝負してきた風間がラスベガスでのトレーニングで開眼したMMAを如何にぶつけるのか。その良さを持ち続けたうえで、新しい一面で力を発揮することが欠かせない試合となる。