【Pancrase330】底が見えない強さ――鶴屋怜が猿飛流をRNCで下しフライ級KOPに。父にベルトを贈る
【写真】父・鶴屋浩氏の目にも、うっすらと涙が――(C)MMAPLANET
<フライ級KOPC/5分5R>
鶴屋怜(日本)
Def.2R1分23秒 by RNC
猿飛流(日本)
開始早々、鶴屋が飛び込んだ。シングルレッグで組むと、猿飛流がバックを見せながら立ち上がる。相手をケージに押し込んだ鶴屋は腕を差し上げてコントロールしながらグラウンドに持ち込んだ。すかさずバックを奪った鶴屋が、猿飛流の左足を取ってスロエフ・ストレッチへ。これが極まらないとみるや、猿飛流の左腕に狙いを変えて腕十字を狙った。猿飛流は腕を抜いて立ち上がり、鶴屋をケージに押し込む。
鶴屋は首投げを見せるが猿飛流は倒れない。強引に押し返した鶴屋はダブルレッグで組むも、スプロールされてしまう。それでも立ち上がった猿飛流を、四つで組んでケージに押し込む鶴屋。左の肩パンチで突き上げながら、左右に揺さぶるが、猿飛流が耐える。ボディロックから猿飛流の左足を抑える鶴屋に対し、猿飛流が左オーバーフックでディフェンス。さらに右ヒザを連続で突き上げて鶴屋の動きを止めた。
初回の採点はジャッジ1名が10-9で猿飛流、2名が鶴屋に10-9をつけた。
2R、サウスポーの鶴屋が左ハイを見せる。猿飛流が距離を詰めて来るとテイクダウンを奪った鶴屋は、ケージ際でパウンドを連打。左のパウンドが猿飛流の顔面を捉える。起き上がる猿飛流を抑えた鶴屋は、左足を差し入れてRNCへ。そのまま絞め上げてタップを奪った。
涙を浮かべながらベルトを巻く鶴屋。「まず挑戦を受けてくださった猿飛流選手、ありがとうございました。想定外のことが起きて、2Rに行っちゃって泣いてしまって、すみません。このベルトをお父さんに巻きたいので……」と、父・浩にベルトを渡す。続けて「UFCに挑戦したいので、これからも応援よろしくお願いします」と宣言した。