【UFC FPI03】UFCの本丸でグラップラーによるグラップリングショー開催。主役はゴードン・ライアンだ
【写真】ADCCに続き、ラスベガスで戦うゴードン・ライアン。本丸APEXでワンマッチはグラップリングが見せるスポーツに昇華しつつある証か (C)SATOSHI NARITA
15日(木・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFC Fight Pass Invitational 03が開催される。
ワンマッチの目玉はADCC2022でスーパーファイト及び、99キロ級を制した──4年2カ月負け知らずのゴードン・ライアンが、ヴィニー・マガリャエスと対戦する。その無敵のゴードンに最後の土をつけたのが、マガリャエスだ。
両者は2018年9月にカリフォルニア州ロングビーチのUCLAピラミッドで行われたACB JJ13で対戦。ゴードンはマガリャエスのシングルレッグに引き込み、テイクダウンの2Pをまず献上すると、オーバーフックでストレートアームバーを狙った際にパスを許して5-0で敗れた。
もちろん今回の試合はサブオンリーで、これらの失点は計上されない。さらにいえば、ADCCでの無敵振りを見る限りゴードンはマガリャエスとの敗北した時より、トータル面で段違いに強くなっている。今回はサブオンリーでも、その総合的な強さという部分でここ最近ではSUBでメイソン・ファウラーやクレイグ・ジョーンズに敗れ、ADCCでも初戦敗退だったマガリャエスとは勢いも実力も違いがあると見て妥当だ。
UFCファイトパスがグラップリングに力を入れてきたのは、チーム戦でもMMAファイターを大挙揃えたイベントでなく、ガチすぎる8名が参加する無差別級トーナメントを実現させることでも明らか。
MMAファイターの余暇でない、グラップリングイベントがAPEXで開かれることは、Do Sportsの域を越えつつある表れといえよう。そして、マガリャエスとのリベンジ戦を組んだのはUFCがThe KING=ゴードン・ライアンをグラップラーの強さの象徴として認めた証といえる。
ONEが格闘混合イベントのなかでグラップリングに力を入れるのとは別に、UFCがグラップリング単体のショーを平日ながらベガスの本丸で開き、全世界に配信する。2022年12月15日は、グラップリングの歴史において最重要な1日になるやもしれない。