【UFC ESPN39】殴られても前へ。パンチをかわし切れなくても手を出す。マラーキーがジョンソンに競り勝つ
<ライト級/5分3R>
ジェイミー・マラーキー(豪州)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
マイケル・ジョンソン(米国)
サウスポーのジョンソンに対し、左手を開いて叩くマラーキーが右ボディを打つ。ワンツーで前に出たジョンソンは、前足をローで蹴られる。マラーキーはボディをもう一発見せるが、顔への攻撃はジョンソンがショートのワンツーを打ち返す。マラーキーもワンツーで前に出て左ロー、そしてジャブを当てる。マラーキーが左回りからジャブを伸ばし、左ロー。ジョンソンがそこにカウンターを合わせようとする。
左を振るって前に出たマラーキーにジョンソンは右から左を打ち込み、ダウンを奪う。がぶって、パンチを一発入れて立ち上がったジョンソンは、攻め急がずマラーキーの動きを見る。ここでリカバリーできたか、マラーキーは右ハイキックからワンツーの左を当てる。崩れたジョンソンはシングルに出るが、殴られる。立ち上がってからも激しい左の応酬でジョンソンは腰が落ちた。
2R、左ジャブで踏み込んで右を伸ばすマラーキー。ジョンソンもステップインにショートのコンビを放っていく。右オーバーハンドを当てたマラーキーは、ボディを被弾して若干ガードが下がったか。ここからマラーキーは右ハイで前に出ると、ジョンソンは腹を殴る。ボディから右前蹴りを腹に入れたマラーキーが、圧を掛け近い距離で右ハイ。パンチに追儺でローを入れると、一瞬のクリンチでヒザ蹴りを当てパンチの追撃へ。
下がったジョンソンに跳びヒザ、組んでエルボーと攻撃をまとめたマラーキーは、一旦オクタゴン中央に戻ると息を整え、右ボディ。ジョンソンは空振りが増えるが、左ストレートを当てる。構わず右を伸ばしたマラーキーに対し、間合いを取り直したジョンソンが左をヒット。左ボディから右を当てたジョンソンは、ダブルレッグへ。マラーキーはスプロールして、ヒザをボディに2発入れる。ジョンソンが離れるとガードの上から右ハイを入れたマラーキーが、パンチでラッシュをかける。ジョンソンがエルボーを打ち返し、マラーキーの猛攻から逃れ時間に。
最終回、まず左を入れたジョンソンだが、ウェービングからマラーキーがジャブを当てる。ワンツーを体を折ってかわしたマラーキーが、右ボディを続ける。上も殴れる状態で、腹を攻撃するマラーキーは、ジョンソンの左を受け手も上体を動かしてその場にステイすると、ウェービングからワンツー、右ハイ、そして左ローを決める。
マラーキーは右ミドルを決めて、左ローから再び右ミドルを蹴り込む。さらにマラーキーは右を当て、テイクダウン狙いと決まらなくてもここに来て引き出しの多さを見せる。組んで時間を使うマラーキーが首相撲からヒザを入れて離れると、残り試合タイムは1分を切っている。右ハイを見せたマラーキー、ジョンソンも右を返す。殴られても、姿勢が乱れることがないマラーキーが、右ジャブ2発を被弾し、左を打たれる。
足を揃い、止めてパンチ合戦を最後に見せたマラーキーがスプリットに割れた勝負をモノにした。
「君はクソ・ビーストだよ」とジョンソンに話しかけていた勝者は、「ジョンソンを讃えて欲しい。この試合は大きなテストで、勝てて大きな一歩になる。初回にダウンをした時は、とにかくサバイブを考えた。レスリングに行かなかった? 楽しみ過ぎじゃったよ」と話した。