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【UFC ESPN39】立ち組み融合体カクラモフが自然体スイッチヒッターのローレンスを完全に組み伏せ圧勝

<バンタム級/5分3R>
サイドユカップ・カクラモノフ(ウズベキスタン)
Def.3-0:30-26.30-27.30-27
ロニー・ローレンス(米国)

まず左ジャブを伸ばしたローレンスだが、カクラモノフが右を当てる。ローを見せたローレンスはカクラモノフのミドルの蹴り終わりパンチを入れて組むと胸を合わせた状態で、ベリートゥベリーのように崩す。正対してきたカクラモノフをかぶったローレンスだが、ボディロックからワキを潜ったカクラモノフがバックに回ってテイクダウン。スクランブルのローレンスを後方から殴っていく。

胸を合わせたローレンスに対しカクラモノフは左腕を差して、股をすくって投げる。すぐに立ち上がったローレンスだが、払い腰で投げ切るとハーフで抑える。足を戻したローレンスだが、鼻血を流している。バタフライフックで浮かしに掛かるローレンスを潰して殴るカクラモノフがエルボーも打ち下ろす。

ニーシールドから蹴り上げて立ち上がったローレンスをすぐにおいかけ、左腕を差しててテイクダウンを簡単に決めたカクラモノフがパスへ。シングルで立ち上がったローレンスだが、相四つで崩され立ち上がったところでヒザを打ち合う。カクラモノフは小外掛けでテイクダウンを奪うと、サイドで抑えてローレンスを決定的に削っていく。エルボーを受けたローレンスも潜っていくが、パンチを受けて背中をつかされる。ポイント以上の差が見られた初回となった。

2R、鼻血だけでなく右目の下を大きく腫らしたローレンスは構えを変えてサイドキック狙いのような動きで左を伸ばす。カクラモノフが後ろ回し蹴り、ローレンスは左ハイから飛びヒザを狙う。右アッパーを入れたローレンスが、左アッパーを決める。カクラモノフはローをキャッチして組みつくと、バックに回って強烈な勢いの右のパンチを連打する。

ボディロロックから左腕を差して、これだけテイクダウンを決めるカクラモノフは腰を上げてパンチを下ろし、足を抜いていく。ハーフで厳しい状態のローレンスは肩パンチから枕で圧を掛けられ、パス狙い&パウンドの継続的に打たれる。カクラモノフはブリッジからクローズドに戻されても、殴って右足を抜き完全に試合をドミネイト。

スペースができると鋭いパンチを打ち、スクランブルではバックから殴る。胸を合わせて上体で首投げを防いだローレンスがボディロックテイクダウンを決めるも、すぐにスイープ狙いからカクラモノフがスクランブルに持ち込みケージに押し込む。スピニングバックフィストをかわされたカクラモノフが、右ハイを狙いラウンドを締めた。

最終回、スピニングバックキックをボディに入れたローレンスが、カクラモノフの前進に左を合わせる。ダブルレッグに取られそうになったローレンスが、速攻のオモプラッタへ。立ち上がって腕を抜いたカクラモノフが、殴ってトップを取りきる。足を抜いたカクラモノフは枕でいっかりと抑え、ローレンスは足を戻してケージまで移動するが、スクランブルでバックを許す。そのまま足を払ったスナップバックで倒され再び立ち上がり際にバックを取られたローレンスは、またも足を払われて崩されると亀の状態に。

殴られながら立ち上がったローレンスだが、カクラモノフのボディロックでのバックコントロールが続く。と、ここでカクラモノフが見事な足払いといなしで、ローレンスの背中をマットにつかせる。サイドで抑えたカクラモノフ足を絡まれても潜りにも、余裕で潰してトップをキープ。

ローレンスはもう立ち上がる気力もなくなったが、カクラモノフがサンボ、柔道、レスリングを融合させた組み技とボディコントロール、力強いパウンドでローレンスを圧倒し、フルマークの判定勝ちを収めた。


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