【UFC ESPN39】組まれ、TDで疲れを見せた直後にフィジエフが左フックでドスアンジョスを完全KO
<ライト級/5分5R>
ラファエル・フィジエフ(アゼルバイジャン)
Def.5R0分18秒by KO
ハファエル・ドスアンジョス(ブラジル)
国籍がキルギスからアゼルバイジャンに変更されたフィジエフが、サウスポーのドスアンジョスに右ミドルを蹴る。左ミドルを蹴り返したドスアンジョス、フィジエフはハイと読んでかスウェイ。直後に左を当てたドスアンジョスが、左フックを振るう。フィジエフも左フックを同時に見せ、直後にドスアンジョスが組んでケージへ。細かいヒザを太腿にいれるドスアンジョスがケージに押し込む時間が続く。
両者が離れると、跳びヒザを見せたフィジエフは、右オーバーハンドから左ミドルを蹴る。さらに跳びヒザをもう一度放ち、左フックからワンツーへ。ドスアンジョスもワンツーを返して前に出るが、クリーンヒットはしない。スイッチして左ストレートを入れたフィジエフは、ダブルレッグをケージを利して耐えテイクダウンを許さない。エルボーを放って離れたドスアンジョス、フィジエフが右エルボーからパンチの連打につなげ初回を取った。
2R、ドスアンジョスが左ミドルを入れ、ストレートを伸ばす。続く左ミドルをキャッチしたフィジエフ、ここはリリースして打撃の間合いに戻る。直後にドスアンジョスがアイポークがあったとブレイクを要求する。再開後、近い距離で右ハイを蹴ったフィジエフが左アッパー繰り出す。直後にシングルからバックに回ったドスアンジョスだが、フィジエフは胸を合わせて離れる。
ドスアンジョスが右ジャブを入れ、フィジエフが右ボディから左フック、そして右ハイを繰り出す。さらに右の蹴りを続けたフィジエフが左リードフックを当て、ジャブには右を合わせていく。フィジエフは左フックにダブルレッグを合わせるが、フィジエフは投げに移行して疲れずに五分の展開に戻る。
すぐに組んだドスアンジョスがケージに押し込むも、フィジエフは体を入れ替える。打撃で先手が打てないドスアンジョスだが、離れて右アッパーを決める。ジャブに左フック、続いて右アッパーから3つパンチを決めたフィジエフは、ジャブに左フックを入れて腹を蹴る。この回も着実にフィジエフが取った。
3R、右前蹴りからワンツーフックのフィジエフは、ドスアンジョスのシングルからボディロックもケージを背負って防ぎ、左腕を差しあげられると、初めてバランスを崩す。ここでバックに回ったドスアンジョスが初めて尻もちをつかせたが、フィジエフは立ち上がってすぐに正対する。
シングルから足を抜いたフィジエフは、前蹴りに続き左フックを当てる。ドスアンジョスはここもダブルレッグからクリンチへ。体を入れ替えたフィジエフは離れ際にヒザをボディに貰う。打撃戦では右の三日月蹴りを出したフィジエフ。ドスアンジョスは直ちに組みに行く。逆にケージに押し込んだフィジエフが離れて、右ストレートをヒット。続いてヒザ蹴りから左を伸ばす。ドスアンジョスも右ジャブを返す。左ローをカットしたフィジエフが左を入れ、ドスアンジョスが左ボディストレートもワンツーを返されラウンドが終わった。
4R、右ミドルに続い右を当てたフィジエフに対し、ドスアンジョスはここもテイクダウンエライからケージへ。回して離れたフィジエフはワンツーからスリーをフックで伸ばす。ドスアンジョスがチェンジレベル、組むがフィジエフがケージに押し込む。少し時間を置いて離れたフィジエフは、跳び久から左ストレートを被弾する、直後のクリンチから離れたフィジエフは、ダブルレッグを切りワンツーをバックステップでかわす。
続くクリンチの攻防では足払いからフックを見せたフィジエフだが、疲れが見られる。と、ついにドスアンジョスがダブルレッグから肩にフィジエフを担いでテイクダウンを決める。ケージを背負って座るフィジエフに、普段のエネルギーが感じられない。そのままボディロックで、ケージに押し込んだドスアンジョスは立たれてもエルボーを入れてこの回を取った。
最終回、ドスアンジョスが蹴りを多用するフィジエフに左ストレートを当てる。直後にフィジエフはヒザ蹴りで距離を詰めて右から左フック一閃。この一発でドスアンジョスが腰から崩れパウンドの追撃に即、レフェリーが試合を決めた。
勝負を賭けた打撃戦を仕掛けた直後のKO負け──削られたと思われたフィジエフの底力が見られた。
「疲れたよ。でも毎ラウンド、KOを狙っている。誰が僕がスタミナがないと言った? 誰が彼がテイクダウンをして僕をサブミットすると言った? 1度テイクダウンされたけど、立ち上がったよ。次はトップ5、準備はできている。彼のゴールはテイクダウン、だからスタンドで戦った。彼は僕のパワーを知っただろう」と勝者は話した。