【UFC ESPN39】回転系の打撃&軌道の変わる蹴り、そしてTDでサイド・ヌルマゴがアンドレージ破る
<バンタム級/5分3R>
サイド・ヌルマゴメドフ(ロシア)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
ドゥグラス・アンドレージ(ブラジル)
鋭い左インサイドローを蹴ったヌルマゴメドフが、ヌルマゴメドフのスピニングバックキックのタイミングで組んでバックに。ケージに押し込み、正面に回ったアンドレージは流血が見られるか。左エルボーを打たれたヌルマゴメドフが、投げを打って離れることに成功する。
軌道の変わるハイを狙ったヌルマゴメドフが、カーフを蹴られても右ハイを見せる。さらに左の前蹴りを顔面に入れたヌルマゴメドフ──その蹴りの多くが、軌道が途中で変わるものを使っている。ここから後ろ回し蹴りを2度見せたヌルマゴメドフは、サイドキックからハイへの蹴りを見せる。アンドレージは左フックをヒットさせ、ヌルマゴメドの動き止まる。アンドレージはここで攻めい急がず、様子を見ながらステップイン&右オーバーハンド。両者がスピニングバックフィストを空振りし、そのタイミングでヌルマゴメドフが組んでテイクダウンへ。フリップから上をアンドレージが狙ったところで時間となった。
2R、ローに左を合わせたアンドレージ。ヌルマゴメドフはスピニングバックキックを腹に当てるが、浅い。前蹴りにも踏み込んで右を当てたアンドレージが、カーフを蹴る。構えを変えるヌルマゴメドフに対し、アンドレージはカーフを続ける。左ハイ、続いて右後ろ回し蹴りから左ミドルを入れたヌルマゴメドフだが、拳の攻撃は少ない。
踏み込みのフェイクを見せるアンドレージに対し、ヌルマゴメドフがハイキック。続いてヌルマゴメドフは跳びヒザをキャッチして、パンチを2発入れた。シングルに出て殴り、ダブルに移行したヌルマゴメドフだが、アンドレージは倒されないで離れる。前進に左ミドルを被弾したアンドレージだったが、直後にスピニングバックフィストでダウンを奪う。アンドレージがヌルマゴメドフの下からの仕掛けに離れ、2Rが終わった。
最終回、ヌルマゴメドフのスピニングバックフィストに組みついたアンドレージが、バックを取って豪快にスラムする。そのまま立ち上がったヌルマゴメドフだが、背中を譲った状態が続く。クラッチを剥がしたヌルマゴメドフが、正対して離れると右カーフから左を入れる。スピニングバックフィストをブロックしたアンドレージがスピニングバックキックへ。これが急所に入り試合が中断される。
再開後、ヌルマゴメドフがシングルレッグでテイクダウン、頭をつきながらトップを取り切る。アンドレージの潜りを切りつつ殴り、立ち上がられてボディを被弾したヌルマゴメドフが、回転系の技でまたも組まれて下になる。腕を抜いて立ちで待つアンドレージは蹴り上げにも、手首掴んでローを蹴る。飛び込んでのパンチは届かないアンドレージだが、時間は経過している。
残り55秒、レフェリーがブレイクを命じる。アンドレージはスピニングバックキックに組むのではなく右を当て、さらにワンツーを決める。ヌルマゴメドフのテイクダウン狙いを切ったアンドレージは、ハイキックを受けそうになりながらパンチで前へ。最後のスピニングバックフィストは空を切ったアンドレージは、バランスを崩すが攻撃されることなくタイムアップを迎えた。
顔の傷は明らかに多いアンドレージだが、2Rにはダウンを奪い、最終回のヌルマゴメドフを下にさせていたが──ジャッジはどのように判断するか。結果、ヌルマゴメドフが3-0の判定勝ちを手にした。