【UFN221】縦ヒジでサイド・ヌルマゴメドフの鼻を攻撃、動きを落とさせたマルチネスが辛勝
<バンタム級/5分3R>
ジョナサン・マルチネス(米国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
サイド・ヌルマゴメドフ(ロシア)
左に回るヌルマゴメドフが右ロー、右ハイを繰り出しスピニングバックフィストへ。さらに前蹴りを見せ、カーフを蹴る。マルチネスは蹴り足を掴まれ、スピニングバックフィストを受けそうになる。続いてハイが頭をかすめたマルチネスは左ローを蹴る。ヌルマゴメドフは軌道の代わりハイキックからミドル、捌いたマルチネスはローを蹴るが、続くテイクダウン狙いにバックを許しRNCで追い込まれる。
2度に渡り、強引なチョークに対して角度をずらして防御したマルチネスが立ち上がってケージにヌルマゴメドフを押し込む。ヒジを見せるマルチネスは、ボディロックテイクダウンを防がれ体を入れ替えられてしまう。それでもヒザをボディに突き刺して離れたマルチネスは、ブラジリアンキックからスピニングバックフィストを被弾し、ハイキックにもクリンチでエルボーを被弾する。
シングルからクリンチのマルチネスは、ここで縦ヒジを入れ、ヌルマゴメドフが鼻血を流す。そのヌルマゴメドフの内股を耐えたマルチネスが、ボディロックへ。首を抱えて投げたヌルマゴメドフだが、そのままマルチネスが立ち上がり、ケージにヌルマゴメドフを押し込み縦ヒジを決めた。
2R、右ローを蹴ったヌルマゴメドフ。続いてサイドキックを見せ、右を当てる。マルチネスはスピニングバックフィストをガードするが、シングルレッグで簡単にテイクダウンを奪われる。ヌルマゴメドフはしっかりと抑えて足を抜くが、マルチネスもパスにリバーサルを合わせてスタンドに戻る。
打撃戦のなかでスピニングバックフィストを被弾したマルチネスだが、シングルレッグを切ってサイドバックからエルボーを頭部に入れ、ヒザをボディに突き刺す。ケージにヌルマゴメドフを押し込んだ状態が続き、残り50秒で両者が離れる。ヌルマゴメドフの向こうを張ってスピニングバックキックを見せたマルチネスは、左カーフを蹴る。鼻への攻撃で、呼吸しずらくなったのか──疲れが見えるヌルマゴメドフはラウンドが終了すると両手をヒザに置いた。
最終回、マルチネスが左カーフを連続で蹴り、その蹴り終わりにスピニングバックフィストをヌルマゴメドフが狙う。左ミドルを入れたヌルマゴメドフは、回転バック拳がガードしたが蹴り足を掴まれ、スリップしたように下になる。
トップで抑えるヌルマゴメドフは枕で抑え、マルチネスの三角からの腕十字で左腕が伸ばらされる。立ち上がってヒザを置いて腕を抜いたヌルマゴメドフは担ぎパスへ。スクランブルで背中を見せたマルチネスのバックを取ったヌルマゴメドフが、四の字フックでグラウンドに持ち込みRNCへ。アゴの上からの仕掛けをたえたマルチネスはロールから立ち上がり、着地したヌルマゴメドフに対して胸を合わせ逆にテイクダウンを狙う。
残り90秒、払い腰を潰したマルチネスはクリンチを続ける。細かいヒザを見せるマルチネスだが、ここはよりインパクトが必要か。左のパンチを入れたマルチネスは最後の10秒でも打撃戦から組みつきタイムアップに。両手を挙げるマルチネスは最終回を取ったという計算か。
結果、ジャッジ3者とも29-28でマルチネスを支持した。組みで負けず、縦ヒジで流血に追い込んで接戦をものにした。