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【UFN221】百メートル走でフルマラソン。動きが落ちないデヴァリシビリがピョートル・ヤンに圧勝

<バンタム級/5分5R>
マラブ・デヴァリシビリ(ジョージア)
Def.3-0:50-45.50-45.50-45
ピョートル・ヤン(ロシア)

タッチグローブを受けなかったヤン。ジャブを見せてシングルに出たデヴァリシビリがバックに回り、後方からパンチを連打する。間合いを取り直し、すぐにテイクダウンを仕掛けたデヴァリシビリに対し、ヤンが距離を取る。両者カーフを蹴り、ヤンに指をマットと並行に伸ばさないよう注意が与えられる。

ダブルレッグを切り、左ミドルを入れたヤンだがデヴァリシビリが再びシングルレッグで右足を取り、抜こうするところでパンチを打っていく。右を見せ、シングルレッグ。レッグリフトと徹底して組んで削るデヴァリシビリが、打撃でも右をヒットさせてまたもテイクダウンを狙う。ヤンは右カーフ、デヴァリシビリもカーフを返しヤンの体が流れる。シングルレッグを切ったヤンをがぶったデヴァリシビリは離れ際のエルボーに対し、同時に右を離す。

再度、指を注意されたヤンは左ミドルをガードしてテイクダウン狙いも、一瞬のリバーサルでトップを取ったデヴァリシビリがスクランブルでがぶってヒザを頭部に突き刺す。手をマットについてヒザを避けるヤンは劣性のまま5分が終わった。

2R、デヴァリシビリが右カーフ。ヤンはダブルのジャブもシングルで倒され、即立ち上がる。右エルボーを打ったデヴァリシビリは右ロー、カットしたヤンはテイクダウン狙いを察知して離れる。デヴァリシビリは右を伸ばし、ローをキャッチされてパンチを受けそうになってもワンツー、ローと前に出る。スイッチしたヤンは、オーソに戻し前足を効かされる。サウスポーで右を被弾したヤンは、下がるようになりカットをしても右足も蹴られる。

右を振るってレベルチェンジ、高速テイクダウンを決めたデヴァリシビリはバックから殴り、離れても打撃で圧をかける。ヤンは左ボディを入れるが、勢いは落ちている。デヴァリシビリはシングルレッグ、足を抜かれても右ハイを3発見せて右フックを振るう。右の蹴りをキャッチして倒したヤンは、逆にスクランブルでバックへ。正対したデヴァリシビリが、逆にケージに圧しこみ、離れ際に左を入れる。

疲れたヤンは、下がりながら頭を防御し、エルボーを受けてテイクダウンを許す。呼吸が粗いヤンのバックに回ったデヴァリシビリはがぶりに切り替え、左フックを打つ。疲れを知らないデヴァリシビリだが、首を抱えての投げがすっぽ抜けに下に。パウンドを受けそうになったところで時間を迎えた。

3R、すぐにサウスポーに構えたヤンに対し、右ミドルを蹴ったデヴァリシビリがもう一発腹を蹴る。ヤンも右ミドルを蹴り、スピニングバックフィストをかわしシングルを切る。右フックで距離を詰め、エルボーを見舞うデヴァリシビリに対し、ヤンは間合いを取り直す。直後に右ストレートからシングル出たデヴァリシビリが、ヒザを入れて離れる。オーソに戻したヤンは、テイクダウンを切ってスクランブルの展開でハイを見せる。

デヴァリシビリがシングルからバック、ボディロックでバックに回る。向き返し、ダブルレッグを狙ったヤンは足の後ろでクラッチを組むが、デヴァリシビリが左を差し返す。離れたヤンをシングル、さらにダブルでケージに押し込んだデヴァリシビリは尻もちをつかせ、スクランブルでバックへ。自ら離れたデヴァリシビリは。左足へのシングルを切られると同時に右足を取ってテイクダウン。スクランブル後は、左足を取ってレッグリフトしバックへ。

ヤンはシングルで切り返すも、キムラで後方に投げたデヴァリシビリがスタンドに戻る。足への蹴りを出さなくなったデヴァリシビリは、投げを失敗するがバックを許さず動き続けたまた3Rも取った。

4R、両者が蹴りを見せ、デヴァリシビリはすぐにはテイクダウンにいかない。パンチの交換で右ボディを入れたデヴァリシビリはヤンのスイッチに合わせてシングルからバックへ。ボディロックテイクダウンを決め、スクランブルで背中に回る。前方に落としつつ、体を入れ変えたヤンがケージにデヴァリシビリを押し込み、両ワキを差す。デヴァリシビリは離れて右ロー、ヤンの右目が大きく腫れている。

ヤンは右カーフもデヴァリシビリが左ジャブを当て、ダブルレッグへ。切って来るのを予測し、そこにパンチを入れる。右ミドルを見せたデヴァリシビリが、ヤンの左フックに合わせてテイクダウンへ。切られても、打撃を交えて前に出続けるデヴァリシビリが、左フックをヒットさせる。

ヤンも左を返すが、右エルボーから左を伸ばして前に出たデヴァリシビリはカーフを蹴られてもワンツー、組んでバックを伺う。シングルから足を刈ったヤン、すぐに立ちあがったデヴァリシビリががぶりから崩していく。残り10秒、牽制しあった両者は最後の5分に向かった。

最終回、切れのあるローをで左足を蹴られ、すぐにスイッチしたヤンだが組まれてケージへ。離れたデヴァリシビリが右を当てる。と、ダブルからバック。離れて蹴りを繰り出すデヴァリシビリに対し、ヤンがケージを背負って止まる。すかさずダブルレッグに出てバック、ボディロックで前方に崩したデヴァリシビリの動きは全く止まらない。

2分を使い、離れたデヴァリシビリがシングルレッグ。足を抜かれても右から左ジャブ当て、ダブルレッグへ。スラム&バック奪取のデヴァリシビリは、ヤンに付け入る隙を与えない。ヤンは右カーフ、エルボーをかわすがミドルからローを蹴られる。ヤンは左ミドルを入れたが、シングルで倒され観念したように手をマットにつける。

シングルでヤンを転がせて立ち上がったところで右をヒットする。前蹴り、ワンツー、そしてダブルで距離を潰したデヴァリシビリは、燃料が全く切れず、組みに。前転からスタンドに戻ったヤンの最後の勝負──スタンド戦でも、互角以上にやりあったデヴァリシビリがタイムアップと同時にケージに駆け上がり、勝利をアピールをした。同僚で世界バンタム級王者のアルジャメイン・ステーリングとハグするデヴァリシビリは、100メートル走の速さで42.195キロを走るようなファイトでフルマークの判定勝ち。

勝ち名乗りを受け、「ジョージアを代表して戦えて幸せだ。自分を誇りに思う。ジョージアは500万人しか人口がないけど、最強だ。プロフェッショナルとして、チームとともにハードに取り組んだ。48度のテイクダウンの仕掛け? もちろん僕のテイクダウンは誰にも効果的だ。僕らにはチャンピオンがいる。世界の誰とやっても通じる……ほとんど通じる。誰か僕と戦いたいヤツはいないか? 僕はハングリーだ。アルジャメインと僕は兄弟。彼はリアルなチャンピオンだ。彼が階級を上げると、僕がタイトルを獲りに行く。そりゃあタイトルは欲しいし、それが可能だと自分の力を証明した」と興奮気味にまくし立てた。


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