【UFC316】抜群の反応を見せたオマリーをデヴァリシビリがTDで削り、最後は変則ギロチンで一本勝ち
<UFC世界バンタム級選手権試合/5分5R>
マラブ・デヴァリシビリ(ジョージア)
Def.3R4分42秒by モディファイド・ギロチン
ショーン・オマリー(米国)
圧をかけつつスピニングバックキックを見せたオマリー。大声援をバックにオマリーは左に回り、右に転じて右を伸ばす。距離を詰めてきたデヴァリシビリは、ジャブにステップバック。ボディを殴ったオマリーはデヴァリシビリのワンツーをサークリングでかわし、右を伸ばす。
ラウンド半分を過ぎ、オマリーは前蹴り。デヴァリシビリは左を振るって組みつくと、大内刈りでテイクダウンを奪う。すぐに立ったオマリーが、正対して右を差し返す。離れたデヴァリシビリを狙ったヒザが空を切り、尻餅をついたオマリーが即起き上がる。真正面から組んだデヴァリシビリは、ゆっくりテイクダウンを奪うとガードの中からエルボーを打ち下ろす。背中をつけてしまったオマリー、最後にレッスルアップも初回を落とした。
2R、遠目の距離からハイを蹴ったチャンピオン。オマリーはここもスピニングバックキックを繰り出す。デヴァリシビリは左ロー、ボディのオマリーの顔面にコンビを打ち込む。オマリーも右を打ち返し、前蹴りへ。デヴァリシビリは右ハイで下がらせるが、すぐに組むことはない。オマリーは右ボディストレート、大振りのパンチからデヴァリシビリが組みに行くが反転して足を抜く。
サークリング、スイッチを駆使して動くオマリーは、デヴァリシビリのテイクダウン狙いを切る。前進力を高める王者だが、オマリーもうまく移動して真正面から圧を受けない。オマリーの右を受けながら組んだデヴァリシビリは、シングルからバックへ。オマリーは冷静に対処し、足を抜いて離れる。デヴァリシビリは笑顔を浮かべたものの、焦りの表れか。終盤、右を決めたオマリーはスピニング系の動きに組まれ細かいパンチこそ受けたが、テイクダウンを許さなかった。
3R、右を振るってニータップ気味のデヴァリシビリ。ここも対応したオマリーだったが、組みの波状攻撃の前にダブルレッグから肩に担がれ、スラムでテイクダウンを奪われる。ボトムを続けたくないオマリーを、しっかりとタイトに抑えるデヴァリシビリ。オマリーはオープンガードをなかなか取れない。ワキを差し、細かいパンチで削るデヴァリシビリはついに足を超え、オマリーを半身から背中を向かせる。
バックを許した立ち上がったオマリーが、ヒザをついてヒザを顔面に受けないよう対処する。しかし、正対するやボディロックテイクダウンを決められ立ち上がっても小外で倒される。デヴァリシビリ・タイムとなるなかで、正対してシングルのオマリーはノーアームギロチンに捕らえられる。
背中をつけて防御に入ったオマリーだが、デヴァリシビリはそのまま絞め続けRNCグリップのノースサウスチョークのような形で何とタップを奪ってしまった。
削り勝つだけでなく、フィニッシュ勝利を挙げたチャンピオンは大興奮で「ダナ・ホワイト、こんなに素晴らしいカンパニーを創ってくれてありがとう。トレーニングをし、健康的な食事をして世界のトップになった。多くの若者に影響を与えることができて、本当に嬉しい。僕が良い例だ。成り立ち自分になる。どこに向かおうが、自分のやりことを続ける。僕がやってきたことのように、不可能なんてないんだ。何を目指そうが、続けるんだ!! 僕は特別な才能があるわけじゃない。皆は僕のスタミナは遺伝だというけど、僕だって疲れるんだ。バカみたいにスモークをしてきたことがある。健康上、それを必要とする人もいるけど、あんなものはクソみたいなもんだ。僕はクリーンな食事をしてきた。彼がより良い準備をしてくることは分かっていたから、変化が必要だったんだ。僕は成長し続け、持っているモノを出せるようになった。少しずつ見せていく。俺は大体の相手は嫌いなんだけど、コーリー・サンドハーゲンのことは大好きだ。しっかりと練習をして、良い試合をしよう。レッツゴー」とまくし立てた。