【UFC275】元RIZIN王者のプロハースカがテイシェイラとの激闘をRNCで制してUFCのベルトを巻く
【写真】4Rまでのポイントはテイシェイラがリード、プロハースカが逆転勝利を収めた(C)MMAPLANET
<UFC世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R>
イリー・プロハースカ(チェコ)
Def.5R4分32秒 by RNC
グローバー・テイシェイラ(ブラジル)
サウスポーのプロハースカが距離を詰める。しかしテイシェイラがプレッシャーをかけて右ハイ、さらに右ミドルを繰り出す。ガードを固めるテイシェイラに、スイッチするプロハースカが右ローを当てた。サウスポースタンスから右ジャブを伸ばすプロハースカが、右ボディから左フックをヒット。ケージを背負ったテイシェイラがシングルレッグでプロハースカの右足を刈り、グラウンドに持ち込んだ。
フルガードで守るプロハースカ。右腕を抱えられたテイシェイラは、トップから左パウンドとエルボーを叩きつける。ケージ際でバックに回ったテイシェイラ、相手の首を抱えて背中を着かせる。ケージに足を着けて守るプロハースカが、スクランブルから立ち上がった。スタンドでは飛びヒザから距離を詰めたプロハースカに、テイシェイラがシングルレッグで組みつくも、プロハースカが離れた。
いったん離れてから、再びシングルレッグで飛び込んだテイシェイラが、足をすくってグラウンドへ。ケージ際でマウントを奪ったテイシェイラがパウンドを連打する。さらに右エルボーを連打。プロハースカが反転するとバックマウントを奪い、振り落とそうとする相手の右腕へ腕十字を仕掛けていく。腕を抜いたプロハースカが立ち上がり、ガードポジションのテイシェイラにパウンドとエルボーを連打して初回を終えた。
2R、テイシェイラにアイポークがあったか試合は一時中断。再開後、プレッシャーをかけるテイシェイラにプロハースカが左ジャブを当てる。ダッキングから左右フックを振るうテイシェイラ、プロハースカは右足で蹴り上げ、テイシェイラを中に入れさせない。スイッチしてサウスポーから左手を前に出すプロハースカのボディに、テイシェイラは前蹴りを突き刺す。
さらにボディストレートから前に出たテイシェイラに対し、パンチでダメージを与えたプロハースカ。テイシェイラのシングルをカットし、パンチ連打で追い詰めるプロハースカは、テイシェイラのテイクダウンを凌ぎ、ケージ際でパンチを浴びせる。さらに首相撲からヒザを突き上げるプロハースカ。テイシェイラはシングルレッグで組みついたが、グラウンドに持ち込むことはできない。
プロハースカの左ヒジに、右ショートを被せるテイシェイラ。プロハースカはワンツーを効かせ、さらにパンチ連打で追い込むが、飛びヒザをかわされてグラウンドへ。ケージ際でマウントを奪ったテイシェイラがパウンドを落とす。ハーフガードに戻すプロハースカ。テイシェイラは左ヒジを落とす。再度マウントを奪ったテイシェイラがエルボーを連打し、プロハースカの左眉がカットされた。起き上がろうとするプロハースカの右腕を取りにいったところでラウンドが終了した。
3R、オーソドックスから右ハイを放ち、サウスポーにスイッチしたプロハースカ。右を打ち込むテイシェイラに右ヒザを合わせたプロハースカが、さらにテイシェイラのテイクダウンをスプロールした。プロハースカはスタンドを要求、レフェリーもテイシェイラにスタンドを促した。ケージ中央でカーフキックを打ち合う両者、プロハースカの左ストレートをかわしてテイシェイラが組みついたが、倒すことはできず。
スタンドではプロハースカがパンチを当て、テイシェイラのシングルレッグをカットしてスタンドを要求する。ここでもレフェリーがテイシェイラにスタンドを促した。立ち上がったテイシェイラは、再びシングルレッグを仕掛けて今度はテイクダウンを奪った。しかしプロハースカがスクランブルから立ち上がる。またも組みつくテイシェイラ、プロハースカはケージに押し込んでパンチをヒットさせる。
そしてシングルレッグをスプロールしたプロハースカが、ハーフガードのテイシェイラにパンチとヒジを連打。テイシェイラも右目付近から大出血が見られる。ここでプロハースカが肩固めを狙うと、テイシェイラがリバーサルしてトップに回った。テイシェイラの左エルボーがクリーンヒット。プロハースカは下から三角絞めを狙ったが、テイシェイラが頭を抜いたところでラウンド終了のホーンが鳴った。
4R、サウスポーにスイッチしたプロハースカにテイシェイラが右ストレート、右ハイを打ち込む。プロハースカも左ボディストレートを伸ばした。さらにプロハースカのパンチが当たると、テイシェイラが下がる。プロハースカのノーモーションの左がヒット。しかしテイシェイラも左をクリーンヒットしたあと、組みついてテイクダウンし、サイドを奪った。
下から相手を抱え込むプロハースカ。テイシェイラはマウントを奪取し、パウンドを落としながらマウントのまま肩固めへ。これは極まらなかったが、テイシェイラは再びパンチを落としながら肩固めへ。今度はサイドに回り絞め上げたが、凌いだプロハースカが立ち上がり、テイシェイラの顔面にパンチを連打していく。テイシェイラがハーフガードからスクランブルに持ち込み、バックマウントへ。しかしプロハースカも切り返してトップに回る。テイシェイラが足を利かせて守った。
最終回、距離を詰めてくるテイシェイラに対し、足を使うプロハースカ。テイシェイラにパンチで効かされたプロハースカだったが、テイシェイラがギロチンを仕掛けてくると頭を抜き、立ち上がった。スタンドではアッパーを打ち込むプロハースカ。テイシェイラの左右フックが当たり、ダブルレッグでケージ際までドライブする。プロハースカは左手をマットに着くも、立ち上がって離れた。
テイシェイラは左右のパンチからケージ際へ。ダブルレッグでプロハースカに尻もちを着かせる。そのまま寝かせてマウントに移行したテイシェイラは、パウンドとエルボーを打ち込んでいく。プロハースカはケージキックで脱し、バックコントロールからパンチを突き刺す。反転したテイシェイラのサイドに回るプロハースカ。亀になったテイシェイラに対し、サイドバックからRNCを極めてタップを奪った。
2019年にRIZINライトヘビー級王座を獲得したプロハースカが、オクタゴン3戦目でUFC王者となった。