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【UFC311】激闘! ヒルのボディ攻撃に耐えたイリー、右でダウンを奪いパウンドアウトで元王者対決を制す

<ライトヘビー級/5分3R>
イリー・プロハースカ(チェコ)
Def.3R3分01秒 by TKO
ジャマール・ヒル(米国)

サウスポーのヒルに対し、オーソドックスのイリーがワイドスタンスから前蹴りで距離を測る。互いに前手のフックを振るい、ヒルがローを蹴った。イリーの右、さらにスイッチしながらの左ストレートがヒルの顔面を捉える。ヒルの左右ストレートをスウェーでかわすイリー。ヒルは左ジャブに右を被せた。両者の左が交錯、ヒルはオーソドックスにスイッチするも、すぐにサウスポーに戻した。するとイリーが右でヒルを下がらせ、スイッチして左ストレートでアゴを貫いた。

ダウンしたヒルが下から左足を取りに来ると、イリーは立ち上がった。スタンドに戻ってもフラついているヒルだが、イリーのヒザ、ハイをかわす。イリーが距離を詰めて来ると、ヒルも首相撲からヒザを突き上げ、パンチでイリーを下がらせた。イリーもスイッチしながら距離を詰めて左ハイ、ワンツーを繰り出す。右三日月がヒルのボディに突き刺さる。ヒルも鼻血を出しながら打ち返し、初回終了のホーンを聞いた。

2R、ヒルの左ハイをかわすイリー。左を突いて右ハイを繰り出す。ダメージが残っているか、ヒルの足取りは重い。左ジャブ、ワンツーを見せてから右ハイに繋げるイリー。打ち終わりを狙うヒルを、跳びヒザで下がらせた。ケージ中央でイリーの左がアイポークとなり、試合が中断される。再開後、イリーが前蹴りからスイッチを繰り返して距離をつくる。ヒルはオーソドックスにスイッチし、さらにサウスポーに戻して左クロスを浴びせる。至近距離でヒルが左アッパーを突き上げた。イリーはヒルがパンチを打ち終わるところに右ハイを合わせた。直後、ヒルが伸ばした左手がアイポークに。

またも試合は中断され、ドクターチェックが入る。両者に注意が与えられ、試合は再開。互いにフェイント&スイッチから、イリーの左が当たる。ヒルが距離を詰めてくると、イリーがインサイドから右ストレートを突き刺す。ヒルも左ハイを繰り出すが当たらず。強引に距離を詰めたヒルが、左手でイリーの首を押さえ、右ヒジを連打した。すぐに離れたイリーが前に出るも、ヒルも右ストレートから左ジャブを突く。サウスポーに戻したヒルの左ストレートがイリーのボディに伸びる。イリーの右ハイに右ボディを合わせるヒル。イリーも距離を詰めていくが、ヒルの打撃の印象が強い。

最終回、イリーが左右の関節蹴りを繰り出す。右を突きながら距離を詰めるヒルに対し、右ストレートを伸ばすが当たらず。ヒルはボディにパンチを集める。イリーも右ミドル、ダッキングから左フックを当て、下がるヒルを追撃する。イリーが首相撲からヒザを突き上げると、ヒルもパンチで応戦した。離れるとヒルがボディ攻撃へ。イリーもフェイントから右ストレートをヒルのボディに伸ばす。

ヒルが右ストレーを伸ばすとイリーが頭を下げた。首相撲に捕らえてヒザ蹴りを狙うも、イリーが離れる。ここでヒルの右をかわしたイリーが、左ストレートから返しの右でダウンを奪う。追撃のパウンドを受けながら立ち上がったヒルが打ち返す。しかしイリーが捌き、倒れて亀になったヒルにパンチを連打するとレフェリーが試合をストップした。

試合前には3月8日(土・現地時間)、T-モバイル・アリーナにて開催されるUFC313で、世界ライトヘビー級王者アレックス・ペレイラがマゴメド・アンカラエフを相手に防衛戦を行うことが発表された。そんななか激闘の末、元世界ライトヘビー級王者対決を制したイリーは「全てが起こり得ると思って戦っていた。できたかどうか、前回の試合でもっとハンズアップしないといけないと感じた。上手くいっていることを願う。自然に身を置き、瞑想をすることも全て大切で。ただハンズアップを少しすることに気を付けてきた。左から右のコンビは常に練習してきて、凄く大切な動きだ。その動きができて嬉しい。自然に打ち合っているんだ。それが本来の姿、イリー・プロハースカなんだ。アレックス・ペレイラと戦いたい」と語っている。


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