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【Bellator279】RNCではなく、パッチー・ミックスのバックテイクに堀口恭司判定負け。ベラトールで2連敗

<Bellatorバンタム級ワールドGP準々決勝/5分3R>
パッチー・ミックス(米国)
Def.3-0:48-47.48-47.48-47
堀口恭司(日本)

身長差、リーチさが凄まじい両者。サウスポーに構えたミックスに対し、堀口はサークリングから左カーフを蹴る。ワンツーで堀口を追いかけるミックスは左オーバーハンドに組みついて、即バックに回ってスタンドでボディトライアングルへ。

手首を掴んで守る堀口だったが、アゴの上から右腕で絞めるミックスが後方に倒れてグラウンドに持ち込む。2度、3度と絞めのセットしていくミックスに対し、堀口も頭を上方にずらし、登って対処する。ワキをすくいつつ、パームトゥパームからRNCと攻め続けたミックスだが、堀口も我慢強く防御に徹する。ミックスはパンチ、エルボーから強引に絞めていくも、残り時間は1分を切る。腰をずらし切れないが、ラウンド終了が見えてきた堀口が後方にパンチを入れ、最後は手首を掴んで防ぎ切った。

一番得意な態勢に早々に持ち込んで極め切れなかったミックスは、体力と精神力とともにどれだけ削られているか──2Rが始まった。右カーフを蹴った堀口は、左ミドルに左を合わせる。右ミドルの堀口に対し、ミックスはすぐに組みにはいかない。左右だけでなく前後の動きを織り交ぜた堀口が、拳と蹴りを伸ばす。ミックスはサークリングの堀口を追いかけ、右を伸ばす。スッと離れる堀口が左を当て、左右に大きく回る。右ハイをかわした堀口は左、やや距離が近づきミックスのジャブとローが入る。

堀口は右ボディから左オーバーハンド、そし手直ぐに離れる。右オーバーハンドでも同じように動いた堀口は左ロー。ミックスはワンツーを繰り出すが、組みつかない。追いかけてきたミックスに左を当てた堀口だが、逆に右を被弾。さらに左リードフックを受けると。終了間際に左ローを蹴って時間となった。

3R、開始直後のテイクダウン狙いを切った堀口が左リードフック、右ボディストレートを入れる。右オーバーハンドに続く左オーバーハンドは空を切った堀口だが、左クロスから右ストレートを入れると、遠い位置から踏み込んで右ストレートをヒットさせる。ミックスもヒザを腹に入れたか。そのミックスの前進に捕まらず、右ミドルを入れた堀口は左を見せて、右ボディを殴り、左フックに繋げる。

しかし、ミックスは全力で前進して両ヒザをマットにつけたダブルレッグでテイクダウン。スクランブルでバックに回り切る。尻もち措置を突いて左腕でワキをさして四の字フックを完成させたミックスは、襷のままで絞めを狙う。ここは勢いで動くと肩固めに入られる流れのなかで、堀口は背中を預けたまま一度立ち上がり、寝技に戻っても首を守っていく。フックが開き、胸を合わせた堀口がエルボーを落とす。そのままトップでラウンドを終えた堀口、ポイント的にはリードを許したかもしれないが、体力的にはまだ余力が残っている。

4R、サイドの関節蹴りを繰り出すミックスに、右ハイを蹴った堀口が左で飛び込む。ここで組みつかせなかった堀口は、右ミドルから右の追い打ちを繰り出す。ジャブをブロックた堀口が、左を見せる。ミックスは前足の蹴りを多用し、ジャブを伸ばす。蹴りの届く距離でワンツーを入れた堀口は、右ボディを決める。右インサイドローでヒザをついたミックスがすぐに立ち上がり、ワンツーで前に。堀口は回ってかわすも、決定的な打撃はない。それでも右ボディを打ち込んだ堀口は、ヒザに左目尻をカットする。堀口は鋭い左カーフを蹴り、右ハイもこの回が取れたかは微妙だ。

最終回、初回は10-8がついた可能性があり、明確に取ったラウンドは2Rのみの堀口。ポイントでリードしている可能性はあるが、ここは決定的な一発が欲しい。その意識があり、前に出た堀口をダブルレッグで倒したミックスは、ウィザーにもボディロックでバックを取り切る。

1Rと同様にスタンドでボディトライアングルに捕えたミックスは、腿にヒジを落とす堀口にRNCを仕掛ける。このまま時間が過ぎれば勝利のミックスは、余裕を持って絞めを仕掛けると、後方に自ら倒れ込む。足を組み替え、足に疲れも見えるミックス。続く組み換え際にトップを取った堀口だが、ミックスはギロチンで後方回転し、反応させてバックコントロールで。何とか立ち上がった堀口の2度目の払い腰をかわしまたもミックスがバックに回る。

スイッチもままならない堀口が、何とか正対するが尻もちをつかされたままケージに押し込まれる。残り2秒で立ち上がった堀口だが、拳を伸ばす時間は残されていなかった。

十分に対策し成果も見せた堀口だが、それでもバックを取るミックスのポジション奪取力の前にジャッジ3者とも48-47をつけ判定負けとなった。勝者ミックスは「タフマンを相手に5Rを戦う準備をしてきた。彼は元世界王者、49-46で勝ったと思った。僕はアンダードッグじゃない、ドッグなんだ」と話した。


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