【DEEP CAGE IMPACT OSAKA2022】打撃でやり合い、マウントを返した古賀愛蘭だがパク・シウに完敗
【写真】打撃でやり合えた古賀。しかし、パク・シウは主導権を譲ることはなかった(C)SHOJIRO KAMEIKE
<49キロ契約/5分3R>
パク・シウ(韓国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
古賀愛蘭(日本)
構えからして、右の威力が伺える古賀が右を蹴る。パク・シウは中央を取り、ダブルレッグを仕掛ける。ケージに古賀を押し込んだパク・シウは、自ら離れてローを蹴る。右を見せて左フックを入れた古賀だが、右を当てられて組まれると後方にテイクダウンを取られる。閂で固める古賀に対し、パク・シウは足を抜きつつ、腕を自由にするとマウントへ移行する。
右のパンチをブリッジで返した古賀が上を取って、スタンドへ戻る。左の蹴りが右を伸ばしたパク・シウ、古賀は右ボディを突き刺すが指が入ったとアピールし合いが中断される。再開後、二段蹴りを見せたパク・シウは、左ミドルから右を伸ばす。古賀の右に反応するパク・シウがワンツーを入れ、右を当てる。古賀のステップインにダブルレッグを決めたパク・シウがスクランブルでバックに回る。前方に崩しつつパンチを打ち込むパク・シウだが、古賀も胸を合わせる。それでもボディロックで倒し、崩れまいとした古賀のバックに回ると両足をフックしたパク・シウが、殴って初回を取った。
2R、左を伸ばす古賀だが、右カーフから左を受けて姿勢を乱す。続く左ミドルをキャッチした古賀だが、首を抱えられてヒザを顔面に打たれる。右を差し、続いて左腕も差したパク・シウがテイクダウから、ニアマウントでパンチを落とす。古賀の抵抗力も弱まり、パク・シウはブリッジされるのを警戒したかすぐにマウントに移行しない。
足を抜くと同時にブジッリの古賀だが、すかしたパク・シウがバッククラブで殴る。ハーフに戻しした古賀を再びマウントに捕えたパク・シウが強烈な勢いでパンチを落とし、古賀は背中を向けて殴られ背中が伸びる。それでもロールから腰を押して、離れた古賀がスタンドに戻る。パク・シウは攻め急ぐことなく、ワンツーで左を入れる。古賀も打撃だけならやり合うものの、パク・シウがテコンドーのような二段蹴りを見せてラウンドを締めた。
最終回、ジャブを互いに見せ、パク・シウが右。斜めに動いた古賀が右を当てる。蹴りを見せたパク・シウが組んでボディロック、反対側のケージまで移動して何とか耐えた古賀だが、ケージに押し込まれた時間が続く。一度は体を入れ替えた古賀は、すぐにポジションを失い大内刈りでテイクダウンを許す。そのままマウントのパク・シウをブリッジで返した古賀は、トップを取る立ち上がって打撃戦へ。
パク・シウは左ミドルを蹴り、圧を掛けて左フックを被せていく。殴るために踏み込む古賀だが、そこに組まれてボディロロックに捕まる。ウィザーの古賀が胸を合わせるも、パク・シウがワキを潜ってバックへ。後方から殴り、ボディロックを続けるパク・シウが後方からヒザを見せ残り30秒に。このままバックコントロールを続けたパク・シウが、最後の10秒でリリースして蹴りを放ってタイムに。
しっかりと組みを生かして、総合力の違いを見せたパク・シウがフルマークの判定勝ちを手にした。