【DEEP JEWELS50】初戴冠。緊張の1R&2Rから最終回に攻めた万智がパク・シウをスプリットで下す
<DEEP JEWELSストロー級選手権試合/5分3R>
万智(日本)
Def.3-2:28-27.28-27.28-27.27-28.27-28.
パク・シウ(韓国)
サウスポーの万智が右に回ろうとすると、パク・シウが進路を阻む。フィンとの掛け合い、互いに前手を触る。万智が左を伸ばした。パク・シウが右ローで牽制する。パク・シウの左ローに左ストレートを合わせる万智。緊張感が漂うなか、レフェリーがアクションをかける。パク・シウが頭を下げたところに、万智が左蹴り上げを放った。
見合う展開が続き、レフェリーが中断して両者に注意を与えた。再開後、万智が左ストレートから右ローに繋げる。パク・シウは右ボディストレート。ケージを背負わせた万智は右ロー、左ハイと散らす。左ローを受けたパク・シウは左ロー、右ミドルハイを返した。万智が左ハイを放って足を滑らせる。万智の左ストレートに対し、パク・シウのカウンターで右ストレートが顔面をかすめた。
2R、互いにロー&ワンツーを伸ばす。万智はまたも蹴りを出して足を滑らせてしまう。右ストレートから左を返すパク・シウ。ケージを背にしながら左右に回り、ローで中に入れさせない。パク・シウが右ストレートを伸ばすと、万智が前蹴りで止めに行く。万智は左を振るってローに繋げるが、クリーンヒットはない。パク・シウの右から左の返しが万智の顔面をとらえた。
パク・シウの左ローに、左ストレートを合わせる万智。左インローの数を増やした万智が、左ストレートに繋げる。パク・シウにケージを背負わせるが、いま一歩踏み込むことができない。万智が左ミドルハイを放ち、パク・シウも右インローを返す。残り30秒、ケージを背負ったパク・シウが「来い」と街を挑発する。万智の左ストレートの打ち終わりに、ワンツーを狙うパク・シウ。万智はパク・シウにケージを背負わせたままラウンドを終えた。
この展開を「積極性が足りない」と捉えるのか。両者にイエローカードが与えられて最終回が始まる。万智が一気に距離を詰め、パク・シウにケージを背負わせ、そのまま組みついた。ボディロック、ハイクロッチで組むもパク・シウが差し返す。離れた万智は左右フックを振るいながらダブルレッグで入るが、やはりパク・シウのTD防御が強い。打撃の交錯から飛び込んだ万智が、パク・シウにヒザを着かせてからバックに回った。右足を万智の右足に絡めるパク・シウ。万智は左右に揺さぶっていく。
立ち上がったパク・シウの足を踏みつけて削る万智が、小外刈りでグラウンドに持ち込んだ。一気に右へパスを狙う万智だが、パク・シウは蹴り離してスタンドに戻る。パク・シウの右前蹴りをキャッチして倒した万智は、立ち上がったパク・シウをケージに押し込む。
差し返すパク・シウに対し、ダブルレッグに切り替えた万智は、さらにシングルレッグ、ボディロックと組み替えながらバックへ。パク・シウの右足をすくう万智。パク・シウが正対して足を抜いた。離れたパク・シウが右ロー、右ボディストレート。万智も右ジャブを返す。パク・シウは万智のパンチをかわして右オーバーハンド、左フック。万智が前に出て試合終了のゴングを聞いた。
5名のジャッジによる裁定は、3-2で万智の勝利。敗れたパク・シウが足早に会場をあとにするなか、万智はベルトを巻き勝利の雄たけびを挙げる。3度目の正直で初戴冠となった万智は涙を浮かべながら「勝ったぞぉ~~~。ずっと大好きな先輩たちみたいにベルトを巻きたかったので嬉しいです。万智は大学に行っていなくて卒論も書けなかったんですけど、大学生みたいにこの4年間は格闘技で頑張ってきて、4年生の途中でベルトを獲れて良かったです。内容はまだまだですけど、もっと強くなるので応援してください!」と挨拶した。