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【GRACHAN53×BRAVE FIGHT26】同級生対談 宮田和幸「仕事が早い」×岩﨑ヒロユキ「相談できる仲間」

【写真】今や名コンビという感もある宮岩コンビ (C)SHOJIRO KAMEIKE

12日(土)、東京都の大田区産業プラザPIOで『GRACHAN53×BRAVE FIGHT26』が開催される。
Text by Shojiro Kameike

GRACHANとBRAVE FIGHTのコラボイベントが初めて開催されたのは、2016年2月のこと。それ以前からも、GRACHANプロモーターの岩﨑ヒロユキ氏が、宮田和幸BRAVEジム代表が行うBRAVE FIGHTをサポートしていたという。

そんな両者の交流と、コラボイベントがスタートした目的とは? GRACHAN岩崎ヒロユキ代表と、BRAVE宮田和幸代表に、コラボイベントのコンセプトと目標について聞いた。


――GRACHAN53×BRAVE FIGHT26を3月12日に控え、今回はGRACHANプロモーターの岩﨑ヒロユキさんと、BRAVEジム代表の宮田和幸さんにお話をうかがいます。まずお二人がコラボ大会を開催するようになったキッカケは、何だったのでしょうか。

岩﨑 それについては……僕もよく覚えていないんですよ(苦笑)。宮田君と仲良くなったキッカケは、マッハ(桜井マッハ速人)なのか誰か……。

宮田 たぶん、そのあたりですね。もともと僕はBRAVEの内弟子に限らず、強い選手を育成したくてBRAVE FIGHTを始めたんです。選手の経験の場として、自分で大会をやりたいと思って。でも始めてみたら、すごくマッチメイクに苦労して……。そんな時に岩崎君やマッハと話をしたら、マッチメイクが早かったんですよ。仕事が早いというか。その部分ですごく助けられて、だったら一緒に大会をやろうかという話になりました。

岩﨑 最初にコラボしたのは、もう何年前かな?

宮田 岩﨑君に手伝ってもらったのは、新宿FACEで開催していた頃じゃないかな。結構長く一緒にやっているよね。

――コラボ大会を開催し続けているなかで、お互いにとって最も大きいメリットを教えてください。

岩﨑 僕は年々、宮田君という存在のありがたみを感じています。ずっと1人でやっていたから、相談できる仲間ができたというのは嬉しいですよ。宮田君とは同世代だから、気兼ねなく話ができるというか。自分にとっては良き相談相手でもあるんですよね。

宮田 僕の場合は、岩﨑君は僕ができないことをやってくれることが大きいです。僕は選手を育成したり、練習環境をつくるのは得意ですけど、やっぱりマッチメイクは難しいじゃないですか。他のジムにいるアマチュア選手のことは詳しくないし……。そうやって僕にできないことを岩崎君にやってもらっているので、長く続けていられるんだと思います。

――プロの大会はもちろん、アマチュアの試合を組むにはジム同士の情報交換がないと難しいと思います。マッチメイクについては岩﨑代表、選手の育成については宮田代表と、しっかり棲み分けができているのですね。

宮田 そうなんです。岩崎君はいろんなジムの選手を知っているし。いろんなジムに足を運んでいるので、詳しいですよね。

岩﨑 GRACHANというブランドは今年で14年目なんですけど、最初の頃はアマチュア大会を開催しても、選手が全然集まらなかったんです。当時は1軒1軒ジムを回って、ご協力をお願いしていて……。でも今は、出場選手募集中とSNSで流すだけで、多くの選手が応募してくれるような状態になってきました。

コラボ大会については、そうして応募してくれた選手と、BRAVEの選手をマッチメイクしていく形なので、随分とスムーズになっていますね。やっぱり、やり続けることがやり続けることが信用に繋がったのかなと思います。

――反対に、コラボ大会を開催するがゆえの難しさはありますか。

岩﨑 僕はないですね。

宮田 うん、僕もないです。

岩﨑 たとえばRIZIN TRIGGERの竿元樹生×松場貴志とか、他の大会でBRAVEの選手とGRACHANに出ている選手の試合が組まれたら、少し複雑な気持ちがあるぐらいですか(笑)。

――そうなると、GRACHANとBRAVE FIGHTを合体させて、一つのイベントにしようという考えにはなりませんか。

宮田 やっぱり大会名にBRAVEって名前がついてしまうと、大会がウチのジム寄りになるとか、他のジムの人たちに思われるんじゃないですかね。全然そんなことないんですけど。……(苦笑)。BRAVE FIGHTは育成大会であり、大きな試合を組む場合はGRACHANとのコラボ大会で、という形が良いと思います。

――では、このコラボイベントにとって、現在のテーマや目標は何でしょうか。

岩﨑 強い選手を生み出すことですよね。僕はアマチュア大会のGRACHANチャレンジをやりながら、宮田君に「この選手、どう思う?」とか聞いたりします。そこで宮田君からアドバイスをもらって、プロデビューさせようかと考えたりします。選手について見極めるうえで、宮田君の一言で「なるほどな」と気づくことも多いんです。

宮田 そうですね。僕は……たとえば上田幹雄君がウチのジムに入ったのは、岩﨑君の紹介なんですよ。上田君の名前が大きくて隠れてしまっているけど、他にも「この選手どう?」と相談されることもあります。お互いが得意な分野を担うことで相乗効果が生まれているし、これからその効果がもっと出てくるんじゃないかと思いますね。

――一方で、今後何かやっていきたい新しい企画などの案はあるのでしょうか。

岩﨑 新しいことをやるというよりは、UFCに出る選手を育てたいという目標はあります。

宮田 そうだね。

岩﨑 世界に通じる選手を出したい。宮田君からも様々なアドバイスをもらいながら、GRACHANとBRAVEのコラボで、世界への道を作ってあげたいと思います。

宮田 岩﨑君から上田君を紹介されたのも、完全にそのためだよね。

岩﨑 そう。宮田君を信頼しているから紹介できる。それが一番です。

<この項、続く

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