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【Eagale FC44】ラマザン・クラマゴメドフ、ハワードを完全コントロール&フルマーク判定勝ちも……

<ウェルター級/5分3R>
ラマザン・クラマゴメドフ(ロシア)
Def.3-0:30-26.30-27.30-27
ジョン・ハワード(米国)

コンテンダーシリーズで勝利もUFCと契約ならなかったクラマゴメドフが、試合開始直後にシングルでハワードをケージに押し込み、テイクダウンを決める。ハーフで抑え抱えられた首を解除したクラマゴメドフはボディを殴り、リストコントロールでハワードを立たせない。パンチを連打してスクランブルでバックに入る状態を創ったクラマゴメドフは、背中をつけて背中を譲らない判断をしたハワードを殴っていく。

上を向くわけでも、腹ばいになるわけでもなく半身でパンチを受け続けるハワード。結果、ニーシールドを続けられずバックを許して立ち上がる。後方から鉄槌を入れ、スタンドのワンフックでステイするクラマゴメドフは、前転からのヒザ十字にも足を抜いてトップに収める。ワキ腹にパンチ、顔面にエルボーを受けたハワードはケージ際で肩固めのセットを懸命に防ぎ、最後はバックから殴られる形で初回を終えた。

2R、左ローを蹴ったクラマゴメドフに対し、ハワードはボディフックを打ちながら前に出る。クラマゴメドフはジャブ、ボディを殴らせてダブルレッグでテイクダウンを決める。十分に強いが、UFCを目指すならここから試合を決める力が求められるクラマゴメドフは、ボディを殴り、コントロールを続ける。ハーフバタフライのハワードは左足を越えられないよう、懸命に足をきかせる。

Zハーフに左のパウンドを落とすクラマゴメドフが、バックに回りハワードが立ち上がる。胸を合わせてウィザーのハワードは、ボディロックでスラムのように叩きつけられ、下のままで時間となった。

最終回、左ミドルハイを蹴ったクラマゴメドフは、ハワードの軸足払いに尻もちをつきパンチのコンビを受けそうになる。立ち上がったクラマゴメドフがハイを繰り出し、ジャブ、ヒザ蹴りをボディに入れる。ハワードも右ローを蹴るが、右前蹴りで後方に転がされる。すぐに立ち上がったハワードに左の掛け蹴りを見せたクラマゴメドフが、ダブルレッグへ。クラマゴメドフはそのままケージにハワードを詰め、シングルでテイクダウン奪取。

残り2分30秒、ハワードはニーシールドで体を捩じり背中を見せるようなガードから、自らマットに背中をつける。スクランブルもバックを取られたままのハワードは、ケージに押し込まれ肩パンチを受ける。最後にスピニングバックフィストを空振りしたクラマゴメドフは、ハワードのパンチに距離を取って試合終了に。

完全にハワードをコントロールして、文句なしフルマークの判定勝ちを収めたクラマゴメドフは「毎試合、成長している」と話したが──UFCが近づく勝利とはならなかったか。


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