【Bellator CS2024#03】ローを効かせたクラマゴメドフ、ジャクソンのギロチンに耐えて世界王座を奪取
<Bellator世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
ラマザン・クラマゴメドフ(ロシア)
Def.3-0:48-27.48-47.48-47.
ジェイソン・ジャクソン(ジャマイカ)
サウスポーのクラマゴメドフが右腕を伸ばす。ジャクソンは左腕を高く構え、距離を詰めていく。クラマゴメドフの右がヒットするも、ジャクソンは構わず組んでいった。クラマゴメドフが右腕を差し上げ、離れ際に左ヒジを放つ。ジャクソンの右ストレートは届かず、クラマゴメドフの左ローが当たる。組んでくるジャクソンを突き放したクラマゴメドフは、ケージを背負わせて左ストレートからダブルレッグで飛び込んだ。
ジャクソンに尻もちを着かせ、その両足を畳むクラマゴメドフ。ジャクソンはケージに背中を着けて立ち上がろうと試みる。しかしクラマゴメドフが頭をおっつけてジャクソンの動きを封じる。パンチで削りながらジワリジワリとパスを狙うクラマゴメドフは、ジャクソンのヒザを超えてニア・マウントへ。ジャクソンは立ち上がるも、バックに回ったクラマゴメドフは、正対した相手をダブルレッグで押し込んでいった。
2R、クラマゴメドフは右関節蹴りを放つ。距離を詰めて来るジャクソンにダブルレッグで入るクラマゴメドフだが、これを切られると離れ際に右ストレートを打ち下す。さらに組んでボディにアッパーを突き上げるクラマゴメドフ。ジャクソンはクラマゴメドフのダブルレッグをスプロールした。ケージ中央でクラマゴメドフがアウト、インとローを散らす。さらにダブルレッグで飛び込んだが、ジャクソンが切り返してケージに押し込んだ。クラマゴメドフが切り返そうとしたところで、ジャクソンが離れた。
ジャクソンの右ストレートをダッキングでかわしたクラマゴメドフが左インローを当てる。さらに左インローを連打すると、ジャクソンのバランスが崩れた。クラマゴメドフはジャクソンの右ミドルに左ストレートを合わせる。さらにクラマゴメドフが左ハイを繰り出すと、ジャクソンの髪の毛を結ぶものが外れて試合が中断される……。ジャクソンが髪をまとめて試合は再開。クラマゴメドフの左インローに合わせてジャクソンがダブルレッグで入るも、これは切られた。スタンドに戻ると、ジャクソンが右を伸ばすも当たらず。クラマゴメドフがサイドキックを上下に散らした。
3R、ジャクソンが右を振るう。クラマゴメドフはローのフェイントを見せるが、ジャクソンも右ストレートを突き続ける。クラマゴメドフは左インローを連打、ジャクソンの左足が流れた。クラマゴメドフはスイッチして右アウトローも当てる。ジャクソンが距離を詰めてくると、クラマゴメドフは左フック、左テンカオを当てて距離をつくる。ジャクソンが組みに来たところで、右腕を差し上げたクラマゴメドフ。ジャクソンが離れると左ヒジを見せた。
さらにダブルレッグで押し込みながら、ジャクソンが離れるとプレスをかけて左インローを叩き込む。ジャクソンの右ストレートから左アッパーは空を切り、クラマゴメドフがオーソドックスから右ストレートを打ち込んだ。サークリングしながらジャクソンを挑発するクラマゴメドフは、残り30秒でケージを背負わせてパンチの連打を浴びせる。ジャクソンも右ストレートを返すが、完全に動きが止まりケージ際から脱出することができなかった。
4R、ジャクソンが距離を詰めていく。しかしクラマゴメドフが左インローで中に入れさせない。ジャクソンは右ストレートをボディに突き刺した。さらにクラマゴメドフの顔面に右を伸ばし、ダブルレッグで飛び込んだ。ケージに押し込まれたクラマゴメドフは左ヒザを着き、右オーバーフックで耐える。ジャクソンも頭をおっつけ、クラマゴメドフの右足を封じている。ジャクソンは腰を上げて、クラマゴメドフの首に左腕を巻き付けた。
ジャクソンがケージに押し込みながら、ギロチンで絞り上げる。これはクラマゴメドフが耐えた。再びジャクソンがギロチンを狙うと、クラマゴメドフは右手のサムアップを見せる。とはいえクラマゴメドフも鼻と口から出血が見られ、苦しい状態か。クラマゴメドフを立ち上がらせないジャクソンは3度目のギロチンへ。これを外して立ち上がろうとしたジャクソンに、クラマゴメドフはダブルレッグで入るも潰され、スクランブルを制した状態でラウンドを終えた。
最終回、クラマゴメドフが右関節蹴りと左インローで攻め立てる。ジャクソンが距離を詰めてくると組みついた。しかしジャクソンが切り返し、ダブルレッグで押し込むと、クラマゴメドフがギロチンで引き込んだ。首を抜いたジャクソンは4Rと同様、クラマゴメドフの右足を制してケージに押し込む。クラマゴメドフがスクランブルに持ち込もうとすると、ジャクソンはダースへ。ガブりながらバックに回るジャクソン。しかしクラマゴメドフが切り返して、シングルレッグで組んだ。
ジャクソンも右足を差し入れる。ジャクソンが体を起こすと、クラマゴメドフもシングルレッグで組む。これをスプロールしたジャクソンは、ガブりの体勢で止まってしまう。クラマゴメドフは反対の足に切り替えた。立ち上がるジャクソンを押し込んでいくクラマゴメドフ。残り10秒でジャクソンがギロチンで引き込むも、試合終了のゴングが鳴り響いた。
裁定はジャッジ3者ともクラマゴメドフへ。クラマゴメドフが13戦無敗でベルトを奪取した。