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【UFC270】ファイト・オブ・ザ・ナイト確定!? ビクター・ヘンリーがバルセロスに殴り勝ちUFC初陣飾る

<バンタム級/5分3R>
ビクター・ヘンリー(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ハオーニ・バルセロス(ブラジル)

前蹴りのヘンリーに、右を伸ばしたバルセロスが、ステップインに左を被せていく。ヘンリーも右を入れ、右ローを蹴る。さらに左ミドルを蹴ったヘンリーは、ワンツーを被弾してもローに右を合わせる。バルセロスのコンビを受けたヘンリーが、蹴りの後に右フックも打たれる。さらに左ミドルにフックを決められたヘンリーは、コンパクトで力強いバルセロスの攻撃に圧される。それでも左フックを当てたヘンリーは、真っ向から打撃戦に応じ右を当てる。手数が減ったバルセロスに左から右をヘンリーがヒットさせる。バルセロスも手を出すが、動きがドタバタしてきたか。

バルセロスは左を当てる。振りが大きくなったバルセロスに対し、ヘンリーは左のフェイクから右ストレートを打ち込む。ここで蹴り足を掴んでテイクダウンしたバルセロスが、寝技には移行しない。立ち上がったヘンリーはアッパーを入れ、ボディをまとめてヒザを顔面に突き上げる。序盤、劣勢だったヘンリーだが、完全にラウンドを取ったばかりか、フィニッシュに近い状況までバルセロスを追い込んだ。

2R、バルセロスがスピードを戻しているか、いつまで続くか。ヘンリーはペースを譲らないように細かいパンチから蹴りを繰り出すも、バルセロスがアッパーを返す。1分が過ぎ、やはり手数が減ったバルセロスに対し、ヘンリーはジャブを被弾しても前に出る。バルセロスもワンツーをヒットさせ、ヘンリーが追いかける状況で被弾する数が増える。近い距離で威力が増したバルセロスは、右フックを2発受けてもジャブを返す。

フックにワンツーのバルセロス、ヘンリーも打ち返し前蹴りを多用する。エルボーを入れたヘンリーは、最後の1分でダブルレッグからバックを許すも、すぐに正対して離れることに成功する。接近戦で蹴りも交えて戦う両者。バルセロスをハイキックをスウェイでかわしたヘンリーだが、イーブンに持ち込まれた可能性もある。

最終回、変わらず近距離で打撃戦を繰り広げる両者。ヘンリーがヒザをボディに入れ、バルセロスが右ローを蹴っていく。手数、精度、動きと拮抗した勝負を続ける両者、下がることなくケージ中央で殴り合い、バルセロスのダブルレッグをヘンリーが切る。打撃戦は続き、ヘンリーがボディを決める。手数を勝るようになったヘンリーが、精度でもリードして、パンチを繰り出すバルセロスの動きが落ちる。

軸が乱れながら右を振るったバルセロスだが、ヘンリーはここで組みを選択する冷静さを見せ、バックに回る。後方から蹴り、スタンプ、引き倒すようテイクダウンを狙うヘンリーのバックコントロールが続く。胸を合わせることができないバルセロスは、クラッチをはがしに向き合う。首相撲&ヒザ蹴りのヘンリー、左フックを入れたバルセロスが、右を当てフックを連打する。

残り30秒、ケージ中央を取ったバルセロスが、右ミドルハイ。最後まで打ち合い、蹴りあった両者は、タイムアップとともに正座して称えあった。

結果、フルマークで判定勝ちしたヘンリーは「ショートノーティス? ファイトはファイト、マーシャルアーツはマーシャルアーツ。常に最高のマーシャルアーチストとして準備をしておかないといけない。2週間前、コーチのジョシュ・バーネットから試合をやるか聞かれた。トップ15なら、いつだって戦う。34歳だけど、つねにベストになるようトライしている」とマイクで話した。


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