【UFC311】「周りが何を言おうが自分を信じる」バルセロスが無敗タルボットをグラウンドで圧倒し判定勝ち
<バンタム級/5分3R>
ハオーニ・バルセロス(ブラジル)
Def.30-26.30-27.30-27.
ペイトン・タルボット(米国)
タルボットが距離を詰めて左ローを放つと、バルセロスは蹴り足をキャッチしてドライブする。スプロールしたタルボットがギロチンを狙うも、バルセロスが切り返して尻もちを着かせた。立ち上がるタルボットのバックに回ったバルセロスは、左足を差し入れてタルボットの背中に飛び乗る。一度乗り切れなかったものの、バルセロスはバックコントロールを続け、グラウンドに引きずりこんだ。
シングルバックからパンチで削ったバルセロスが左腕をタルボットの首に回す。RNCを極められずも、バックマウントを奪ってタルボットの体を伸ばすバルセロス。マウントから背中を伸ばしたタルボットに、再びRNCを仕掛ける。タルボットが正対すると、マウントでポジションを整えたバルセロスが肩固めへ。耐えたタルボットの右側へパスを狙う。残り30秒で再びマウントを奪取したバルセロスは、パウンド&エルボーで削り、ブリッジしたタルボットにバックマウント&RNCを狙って初回を終えた。
2R、タルボットが距離を詰めて右ストレートを伸ばす。バルセロスにケージを背負わせて右を浴びせるが、バルセロスが右に回って逃れた。右に回り続けるバルセロスは、一度シングルレッグに失敗するも、すぐにニータップからバックに回り、グラウンドに持ち込んだ。ハーフからフックガードに戻したタルボットがスクランブルに持ち込んだ。立ち上がったバルセロスがヒザ蹴りからダブルレッグへ。これを切ったタルボットに対し、バルセロスが右に回りながらパンチを当て、再び組んでテイクダウンした。ケージ中央でマウントを奪ったバルセロス。しかしタルボットも立ち上がる。
バルセロスの右スピニングバックフィストがタルボットの顔をかすめた。スタンドに戻ると、タルボットが距離を詰めて右を突き刺す。バルセロスは左に回って距離をつくる。インサイドからフックを打ち込むバルセロス。タルボットがバルセロスのテイクダウンのフェイントに反応してしまう場面も、バルセロスがケージ中央で、シングルレッグで組んで背中を着かせた。タルボットはハーフから亀へ。バルセロスがまたも背中を着かせ、サイドから右ヒジを落とした。
最終回、やはりタルボットが前に出る。アッパーを混ぜたコンビネーションを見せるも、バルセロスが頭を振ってダブルレッグで飛び込む。これを返したタルボットがトップへ。ケージ際でバルセロスの顔面にパウンドを落とす。バルセロスが左足を上げ、オモプラッタの体勢になるとレフェリーが両者を分けた。バルセロスがケージを掴んだことに注意が入ったが、タルボットはグラウンドでのリスタートを選択する。再開後、パウンドを受けたバルセロスが立ち上がった。
両者が跳びヒザを見せたが、ボディロックで組んだバルセロスがバックを狙う。しかしタルボットが前に振り落としてスタンドに戻った。下がるバルセロスの顔面を、タルボットの右スポニングバックキックが襲う。バルセロスはニータップでタルボットに尻もちを着かせた。バルセロスがバック奪取からトップ→マウントへ。肩固めの体勢に入るも極めに行けないバルセロスは、パウンドで削りバックに回ってRNCを仕掛ける。これも凌いだタルボットに対し、バックマウントからパンチを連打するもタルボットが試合終了まで耐えた。
裁定は一人のジャッジがビッグラウンドをつけるユナニマス判定で、無敗のタルボットを下したバルセロスは「信頼し、信じること。周りが何を言おうが、自分を信じる。僕はこの階級のトップで戦えることを証明した」と語った。