【EFC89】EFCフライ級王座決定戦はズルの計量失敗で、ビコが勝利の時のみ新チャンピオン誕生
【写真】元フライ級王者ズルと、元暫定バンタム級王者ビコのタイトルマッチは変則タイトル戦に変更された (C)EFC WORLDWIDE
10日(金・現地時間)、 11日(土・同)に南アフリカはヨハネスブルクのEFCパフォーマンス・インスティテュートで開催されるEFC89の計量が行われた。
アフリカ大陸#01MMAプロモーション=Extreme Fighting Championship Worldwideのフライ級王座を賭けて、TUFベテランのンカジムロ・ズル、パンクラスに来日経験のあるルサンド・ビコという両者が対戦予定だったが、ズルが127.7ポンドで計量失敗。124.8ポンドでパスしたビコが勝利した場合のみ、EFCフライ級チャンピオンになるという変則王座決定戦が実施されることとなった。
フェイスオフ直後のインタビューで、ズルは「明日はベストを尽くす。彼は柔道が強くて、テイクダウンにも優れている。でも、そこは十分に準備してきた。明日はどうなるか、見てほしい。とにかく良い試合をする。一進一退のファイトになるだろうし、5Rのウォーになる」とうなだれ、小声で力なく話した。
声のかすれ具合からも、相当にハードな減量を行ったことが伺えたズルに対し、ビコは「もう何かを口にする時間は過ぎたよ。明日は家にベルトを持ち返るために戦う。スポンサー、家族に感謝している。この試合の意味は大きい。僕がタイトルを取り戻すことができれば、この背中を見ている子供たちだってトライすれば何でも可能になると思えるようになるに違いない。彼がデンジャラスなストライカーなことは分かっている。でもコレはMMA、僕だってしっかりと対策は練っている。皆のために良い試合をする」と淡々と話した。
またキャリア12勝2敗、前EFCフェザー級王者でコンゴ民主共和国期待の新鋭イゲル・カベサが王座転落後、ライト級での再起戦となるはずだったアニセト・カニエバとのコ・メイン戦はカニエバの体調不良でキャンセルとなっている。