【Pancrase311】ルサンド・ビコ、ケージにマットに秋葉を抑え続けフルマークの判定勝ち
【写真】スペースを作って殴ることは最後までなかったビコだが、レスリングとの融合は投げよりコントロールで見せていた(C)KEISUKE TAKAZAWA/MMAPLANET
<フライ級/5分3R>
ルサンド・ビコ(南アフリカ)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
秋葉太樹(日本)
文字通り頭一つ分、背が低いビコに対し秋葉が左ミドルを蹴る。さらにハイを蹴った秋葉がダブルレッグへ。切ったビコはケージに詰めるが、離れて打撃の間合いに。秋葉のハイキックに飛び込んだビコは、再びケージ際でクリンチに持ち込みシングルを仕掛ける。秋葉は側頭部にエルボーを入れると、ビコはシングルから胸を合わせるよう組み替えてから離れる。
その後、ビコは右を当てて前へ。ローに右を合わせられた秋葉は表情が変わる。そのままクリンチに持ち込んだビコはおっつけて投げを狙い、さらに大内刈りを仕掛ける。ケージに持たれて耐えた秋葉はハイクロッチがバックを譲りラウンド終了──ビコが3-0でリードした。
2R、バックキックを狙ったビコはバランスを崩し、秋葉がパンチのコンビへ。このタイミングでダブルレッグをビコが決め、しっかりと腰をコントロールしていく。クローズドガードの秋葉はハーフバタフライを取るもパンチを被弾する。スクランブルでバックを取ったビコがシングル。ここで秋葉が腰に乗せて逆にビコを投げる。ボディコントロールを続けたまま立ち上がったビコは、正面を向いて大内刈り、そのままマウントへ。
秋葉は背中を見せバックマウントを許すが、体を捻って胸を合わせることに成功する。ビコは立ち上がり、体を入れ替えてシングルから足払いなど秋葉を崩しにかかる。背中をつけることはなかったが、かなり疲弊した秋葉はこの回も0-3で失った。
最終回、すぐにダブルから尻もちをつかせたビコだが、秋葉がリバーサルからサイドバック&パウンドへ。すぐにボディロックで上を取り返したビコはテイクダウンを決めてハーフに。肩固めをセットしたビコだが、絞めより抑え重視でパンチに切り替える。ラバー狙いも肩を入れられクローズドに戻した秋葉は背中を見せて立ち上がろうとするが、ビコが両足をフックする。強烈なボディロックで秋葉が胸を合わせることを許さなかったビコはハーフからエルボーを落とす。最後に勢いのあるパンチを落としたビコが、ボカン・マスンヤネのようなインパクトを残す投げは見せられなかったが、コントロールの強さを見せ続けフルマークの判定勝ちを収めた。