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【ONE TNT03】リース・マクラーレンと対戦、若松佑弥─01─「少しでも隙間があったら殴っていく」

【写真】常に真っすぐ、虚飾も虚勢もない(C)MMAPLANET

22日(木・現地時間)に中継されるONE118:ONE TNT03で、若松佑弥✖リース・マクラーレン戦が放送される。

強くなるために邁進する若松。何事にも常に真剣勝負の彼が、インタビューでもその心の内は曝け出した。正直に返答する、言い間違いがあっても言い切る。それが若松の真摯な姿勢、真っすぐな性分の表れだ。


──待望と言って良いでしょうか、リース・マクラーレン戦が迫ってきました。

「ハイ、待ちに待ったというか。2年ぐらい前、ジェヘ・ユースタキオと戦う時に1度決まっていて……いつかやるんだとは思っていました」

──マクラーレンは10月のアレクシ・トイヴォネン戦を見る限り打撃面で相当な成長を見せていました。

「2連敗していた時期があって、そこからまた開花させて新しく気持ちを作ってきた結果だと思います」

──開花……。2連敗とはいえカイラット・アクメトフとは接戦で、ダニー・キンガド戦に至っては、マクラーレンの勝ちだったという声も少なくないです。もともと組技は相当なレベルにあるかと。

「実際に触ってみないと、どれぐらい力が強いのかとか分からないですけど。グラップリングに関しては、トップクラスだと思います」

──攻略方法というのは?

「グラップリングに関しても受け身にならないよう、攻めて上を取る練習ばかりしてきました。これまでは逃げたり、防御重視の練習をしていたのですが、今回は自分もグラップラーだと思ってレスラーとも勝負するし、TRIBEでも石井逸人とかグラップラーに組み勝てるよう練習してきました」

──グラップリングの練習はTRIBE以外でやることもあったのでしょうか。

「ロータス世田谷で八隅さんのパーソナルを受けてきました。あとはTRIBEのプロ練習と、金曜日に逸人とマンツーマンの練習、土曜日の朝に青木さんのクラスを受けて対策をしてきました」

──石井選手の名前を出すとイメージダウンになるので、やめておきましょう。

「そうですね」

──いや、冗談ですが(苦笑)。石井選手、がんばっているのですがダメなことをしてしまうので。

「ダメなヤツじゃないんですが、アホなんです。ホント、根はいいヤツで真面目だし」

──でも勝った後に中指を立てるのはダメです。

「早とちりしちゃうんですよね。何かやらないといけないって」

──早とちり……。グラップリングの準備もして然りですが、グラップリングにならないで勝つという方向性は?

「自分にはパンチ、ヒジという打撃があるのでグラップリングのなかにも打撃が打てるアドバンテージがあります。ディープハーフとか来ても、ただ切るだけじゃなくて切りながら少しでも隙間があったら殴っていきます。

そういうところは純粋なグラップリングとは違うところがあって、その辺は自分の方が有利だと思います。あと、アイツが打撃に来ても、受けにならず自分から攻めていきます。それにカウンターも狙うし。簡単にいえば全ての面で圧倒できるよう戦います」

──八隅さんとは、どのような練習をしているのですか。

「技の確認ですね。マクラーレンの映像を一緒に見てもらって、組みが左側ばかりに入って来るとか、絞めも同じ側なので、その時の対処をしてきました。

小川(徹)さんと清水(清隆)さんと行って習っています。長南さん、青木さんと同じで八隅さんに教わってはまるところは使って、使えないのは捨てる。そうやって色々な人の良いところを採り入れてきました。結果、グラップリングではあまり考えないで、繰り返しやってきたことが動きのなかで出れば良いかと思います。

技術練習の時は考えて、スパーリングになると何も考えずに対処するようにしています」

──成長したと言えどもマクラーレンの打撃は、組まれて寝技に行っても構わない。そういう打撃にも見受けられます。

「そうですね。最初は打撃で打ち勝つつもりでいると思うんですけど、そこでこないだは勝てたんだと思います。でも僕はそこで打ち負けることがないので、どうやってテイクダウンを取ろうかと考えてくるでしょうし、そこも過ぎれば引き込んでくる。

そう仕向けたいです。受け身になると、打撃からアイツに有利な姿勢で組まれてしまうので、殴られても構わないのでこっちから攻めます。1発、2発もらうのは試合なのでしょうがないので」

──ところで若松選手には一度、話を伺っておきたかったのですが、本気でトップを目指すなら米国で練習すべきという意見が元チームメイトの佐藤天選手や田中路教選手の発言から聞かれます。そして佐藤選手は日本で頑張っていると、孤独になる。若松選手がそうならないか心配だという風にも言われていました。

「天さんとは軽く話はしました。正直、記事を読んだ時はイラつきました。色々な意見があって、皆がやっている。そのなかで自分の意見だけ言いやがってとは思いましたけど(笑)」

──それは聞く方がいるわけですから。そして話してくれているので。頑張ると孤独になるというのは、MMAに限らずあるかと思いますが。

「でも自分は環境のせいにしないでやってきたので。最近は開き直っていて、自分と同じぐらいの志がなくても気にしないで、やるべきことをやっています。楽しみながらやっているヤツもいるし、それはそいつらの自由なんで。そこに関してストレスを感じる必要もないし、そいつらの人生なんで。

それを許せないのは小さい。そいつの人生はそいつのモノで。僕はそいつのことを知らないし。そのことに対して、とやかくいうつもりはないです。そういうヤツがいるのも人生の一部。このなかで強くなるのが、自分の人生だと思っています」

<この項、続く

■視聴方法(予定)
4月22日(木・日本時間)
午前9時30分~ ABEMA格闘チャンネル

■ ONE TNT03対戦カード

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ジョン・リネケル(ブラジル)
トロイ・ウォーセン(米国)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
若松佑弥(日本)
リース・マクラーレン(豪州)

<キック・ライト級/3分3R>
ニキー・ホルツケン(オランダ)
ウェイン・パー(豪州)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
マラット・ガフロフ(ロシア)
オク・レユン(韓国)

<ストロー級(※61.2キロ)/5分3R>
澤田龍人(日本)
ミャオ・リータオ(中国)

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