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【ONE114】トノンのバックチョーク、足関節も凌いだ松嶋こよみ──だが、拳を入れることはできず判定負け

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ゲイリー・トノン(米国)
Def.3-0
松嶋こよみ(日本)

左の蹴りを見せるトノン、誘いに乗らない松嶋だが逆に蹴り足を掴まれる。ここからパンチを振るい、組んでいったトノン。松嶋は切るが、トノンはジャンピングガ―ドからギロチンを仕掛ける。トノンが外し、松嶋は左を入れる。

トノンは組んで引き込むと、右腕を差し離れようとした松嶋のバックへ。ワンフックでバックに回ったトノンが、四の字ロックに。ツーオンワンで手首を掴んで防ぐ松嶋。トノンは自らの指と指を引っかけて喉下に右腕を入れようとする。

トノンはパンチから右腕をアゴの上から絞める。松嶋は手首を取ってはがしにいくと、トノンがパームトゥパームからRNCに組み直す。アゴの下への絞めを防いだ松嶋、ラウンド終了までの残り90秒だ。一度、胸を合わしに行った松嶋だが、トノンは許さない。トノンは右手で松嶋の右肩を掴み、足を跨いでマウントに移行しパンチを落とす。

再びバックに回ったトノンはケージを背負って、腕を差し入れる。松嶋は手首を掴み、腕を伸ばしてラウンド終了までサバイブしした。

2R、右前蹴りを見えた松嶋、テイクダウン狙いを切り、引き込みにもウィザーからヒザを蹴っていく。引き込んだトノンに付き合わず、立たせると松嶋は右ハイを蹴る。松嶋はテイクダウンのフェイクを見せたが、続く右ローにトノンが逆にダブルレッグを決めスクランブルでバックへ。

再び四の字ロックをとったトノンが、右腕の上から足をフックしていく。トノンは後方から鉄槌を入れるが、足をフックしていることで乗りすぎで絞めには入れない。ロールから上を取りたい松嶋が、ハーフガードに。足を抜かれると再び背中を取り切られるも、足を抱えてフックを許さない。

腹固めに入ったトノンが、続いてアームロックへ。松嶋は腕を抜いてトップへ。トノンはここでギロチンからバックを狙うが、振り落とした松嶋がパンチから顔面にヒザを入れる。さらに殴ろうとしたところでトノンが立ち上がり、ラウンドが終わった。

最終回、組むための打撃のトノン。松嶋は距離を取り、右ローから右フックを狙う。右ミドルを掴み引き込んだトノンのヒールにも鉄槌を入れて立ち上がった松嶋は、右ローを蹴る。

プレッシャーを掛けられたトノンに、松嶋が右ミドルを蹴っていく。組んだ松嶋は、自ら押し放して打撃の機会を伺う、残り2分40秒、松嶋は左ジャブを伸ばし、続いて右で顔を狙っていく。前に出て右フックを当てた松嶋は、回るトノンに左ローを入れる。スイッチ、サークリングを繰り返すトノンに対し、松嶋は右ミドル。トノンは左を合わせようとする。

組みを混ぜて打撃を入れる松嶋は、トノンの前蹴り後に距離を詰める。右フックの相打ち、離れたトノンに松嶋は右オーバーハンド──も空振りに。トノンは回り続け、松嶋は圧は掛けるがクリーンヒットはない。最後も組みを交えた松嶋だったが、ここで試合終了に。
互いにダメージは互いになく、グラウンドでドミネイトしたトノンが3-0で判定勝ちを収めた。最も未開拓の部分で、世界最高峰のグラップラーの攻めを凌いだ松嶋だが、2Rもバックを許したのが痛かった──。

トノンは「凄くタフな試合だった。でも、次の試合はタン・リー。ただ戦うだけじゃない、黄金のベルトを俺が巻く」と世界戦をアピールした。


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