【Shooto2020#07】清水清隆に快勝、平良達郎─02─「修斗の王者になってUFCに行けると、一番良い」
【写真】可能性は無限大。修羅を道を歩んでいけるか、楽しみだ(C)KEISUKE TAKAZAWA
23日に東京都文京区の後楽園ホールで開催されたShooto2020#07で、清水清隆から判定勝ちを収めた平良達郎インタビュー。
清水越えを果たした平良は、修斗世界王座という第一の目的の先に何を見ているのか。昨年11月に行ったインタビューでは、ONEという目標を掲げていた平良からは「めちゃくちゃ考えが変わりました」という言葉が口をついて出る──という風ではないが、しっかりとした口調で発せられた。
<平良達郎インタビューPart.01はコチラから>
──それなら、次が世界戦でなくても良くないでしょうか。
「でも、そうも言っていられないので(笑)。まだまだ強くなれますし、扇久保さんと戦うことが決まると、試合をする時には100パーセント勝てるという自信をもって試合に臨みます」
──沖縄での練習、皆の協力もあり素晴らしい状況でできています。ただし、それでも首都圏、そして言ってしまえば海外とは絶対的に違いがあるかと思います。その辺りの練習環境に関しては、どのように考えていますか。
「僕は良い環境で練習させてもらっています。と同時に、変化が欲しいという気持ちはあります。1週間のスケジュールが同じで、それを繰り返しているので、そこに新しいことをはめ込みたいとは思っています。そうですね……海外で練習したいです。軽量級の選手がいるジムで」
──海外は現状、現実的でないと思います。そこで国内だと、これまで通りパラエストラ千葉ネットワークで出稽古を行うとチャンピオンの練習相手がいるジムになります。そこはもう考える時が来たのではないかと。
「今はちょっと頭に思い浮かぶジムはないです。千葉に関しては、扇久保さんがどういう風に考えているのか。やはり松根さんは松戸での練習に絶対の信頼を置いていますし、鶴屋さんも僕には良くしてくださるので……どうなるのか。
他のジムといったら、それこそどうなんでしょうね。僕があまりそういうことが分かっていないので。やはり軽量級の選手がいることが絶対ですし」
──TRIBEはないですか? 昨日の今日ですが、それもMMAです。過去に試合をした人間同士も練習しているし、試合が決まれば練習しないというのは繰り返されています。
「トライブはちょっと……行き辛いです、今は……」
──単刀直入に伺うのですが、今、若松佑弥と自身を比べてどちらが強いと思いますか。
「若松佑弥が強いと思います」
──アハハハ、そこも若松選手なのですね。
「ハイ(笑)」
──いずれにせよ、練習目的に則した決定を松根さんと話していくしかないですね。
「やっぱり東京はそれだけ、色々な練習ができるということなんですよね。凄いッスね。もちろん、松戸には試合が決まったら行かないですけど、そこが決定するまでの段階として、どうしていくのか……ですね」
──次が世界戦なのか、国際戦なのか、まるで見えてこないですが、いつ頃に試合をしたいと考えていますか。
「次は3月ぐらいですかね。もうちょっと準備期間があっても良いですけど……。最近は練習するだけ、強くなれるという感覚があるので」
──MMAPLANETでは昨年の11月に初めて平良選手のインタビューをさせていただいた時に修斗でチャンピオンになった後は、ONEで戦いたいと言っていました。UFCはフライ級の人気がなく、力を入れていないということだったので。
「はい、そう言っていました。あのう……今はめちゃくちゃ考えが変わりました。UFCが最終目標です。でもONEと契約すると、UFCに行けなくなるのではないかと思って……。だからRIZINに出たいと思っています」
──おお、まさに180度の転換ですね。
「去年だとUFCはフライ級がどうなるのか、分からなかったですし……ならONEがフライ級で世界で一番になると思っていました。でもUFCでフライ級が続くなら、絶対にUFCに行きたいです。
修斗のチャンピオンになってUFCに行けると一番良いですけど、それが難しいならRIZINで……フライ級でGPとかあるっていうのも聞きますし。DEEPのチャンピオンの神龍とか、ZSTのチャンピオンの竿本とかがいるので」
──おお、両者とも平良選手が戦うべき相手として挙げたレスリングが強いですね。
「そうなんです……だから、そこを倒してフライ級で一番になってからUFCに行くのも良いなって。UFCは日本人で誰もチャンピオンになっていないじゃないですか?」
──ハイ、そうですね。
「フライ級なら僕がいけるんじゃないかと思っています」