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【ONE】再始動が視野に?! 若松佑弥に訊く、覚醒の秘密─02─「ここからの2、3戦で人生が変わる」

【写真】独特の世界観を持つ若松(C)ABEMA

14日(金・現地時間)にABEMAで中継されたONE110「No Surrender II」のゲスト解説を務めた若松佑弥インタビュー後編。

コロナ禍の下、子育てに奮闘に練習中でも成長を感じている若松に、ONE活動再開後のターゲットを立訪ねた。自身を戦国時代の武将に例える若松、彼にとってMMAはスポーツでなく人生だと断言した。

<若松佑弥インタビューPart.01はコチラから>


──夜泣きの時などは、どうされているのですか。

「夜泣きの時は『あぁ、泣いているなぁ』と思っています。自分も起きるのですが、すぐに寝てしまいますね」

──子育てをしているのを見ていると、奥さんが本当に凄いと思えるようにならないですか。

「女の人は強いなぁって凄く思います。だから、子供はお母さんのことが好きなんですよね」

──子育てと練習に充実の日々を送っている若松選手ですが、練習仲間はRoad to ONEやTTFC、修斗で試合があります。周囲は試合に向けて汗をかく。自分にはない。そういうときに感情がブレることはなかったですか。

「もちろんありました。でもコロナがあっての今ですし、ここで強くなれた自分がいます。以前は僻んでいてばかりで、仲間が勝っても素直に喜べず、クソっていう気持ちがあったんです。でも今は俺が一番だという自信に満ち溢れているので、皆の勝利を祝福することができます。

コロナのおかげで強くなれたので、僕が天下を統一するためにコロナ禍はあるんだと思っています」

──天下統一ですか!!

「ハハハハ。正直、ここからの2、3戦で人生が変わると思っています。チャンピオンになって、違う景色を見ることができる。そうしたら、そこからまた挑戦ができるので。そういう意味で、ここからが人生でチャンスです」

──そのための宮本武蔵でしょうか。

「宮本武蔵です。無です。何が来ても動じない。これから決まった試合が、またコロナでなくなっても俺はどうにかして策を立てるし。別に何も焦らないです」

──まさに元チームメイトの佐藤天選手が、そういうことの繰り返しです。佐藤選手の奮闘が力になることは?

「天さんの影響は凄くあります。でも、それは天さんの人生であって……僕は祝福するしかないので。僻んだりとかはなくて、刺激を受けて俺もデキると思ってやっています」

──7月のONE No Surrenderが始まった時に、一筋の光明が見えたような感覚はありましたか。

「ONEが動き始めことで、俺もできるのかなっていう期待は少しありました。でも、深く考えることはなく、ある時はある。無い時はない。できれば試合がしたいなっていうぐらいの気持ちでした。

気持ちは常に7割ぐらいをキープしています。何かあっても上がり過ぎず、落ち過ぎることもないようにして。試合が飛んでもちょっと休んでまたやろうという感じでいます。

ただ、日本人がシンガポールに行ける可能性が広がってくると、やっぱり気合は入ってきます。10月のシンガポールで、自分の成長した姿を見て欲しいとは思っています」

──以前からチャトリCEOは、期待の選手に若松選手の名前を必ずといって良いほど挙げます。このことについて、どのように思っていますか。

「僕はチャトリさんを信じています。チャトリさんはキングダムでいえば嬴政(えいせい。後の始皇帝)で、僕は信だと思っているので」

──う~ん、スミマセン。キングダムを読んでいないMMAファンもいると思うので、違う例えをお願いしても良いですか(笑)。

「チャトリさんは戦国時代でいうと、織田信長のような人なんです。その人が言っているので、信じるしかないです」

──では若松選手は家臣なのですか。

「家臣というか、武将ですね。自分のなかでDJに勝てなかった時とか、俺は持っていないとかってずっと思っていたんです。でもチャトリさんがチャンピオンになれると言ってくれているんで、俺はそれを信じ切るしかないです」

──ではここ2、3戦。大切になる試合を誰と戦いたいと思っていますか。特に10月に試合ができるなら。

「ハイ。リース・マクラーレンとやりたいです。今、連勝しているし、キンガドには負けたけど良い試合をした。チャトリさんからすれば、マクラーレンは凄く良い選手だと思うんです。でもキンガドに負けているので、マクラーレンを倒してランキングを1つ上げて、そのあとにキンガドを倒す。そしてDJを倒します」

──DJは活動再開となれば、まずアドリアーノ・モライシュに挑戦することになりますが、若松選手のなかではその試合で勝つのはDJということですね。

「相性が良いと思います。モライシュはDJのような小さい相手は苦手にしているかと。スクランブルも強くて、これまでに戦ったことがないタイプだろうし。5RというのもあってDJが圧倒すんじゃないかと思っています」

──挑戦するならDJと、という気持ちですか。

「それはどっちでも良いです。DJがモライシュに負けて、僕がモライシュに勝てば、僕はDJより強いことになるので」

──どのようなところが以前との違うのか。試合になると、どのような違いをファンに見せたいと思っていますか。

「去年の10月のキム・デファン戦が、初めて自分の良さを見せることができなかったので……。あの時は余計なことばかり考えてしまって。無になった時に自分は強いので。DJ戦でも無のままいけば勝てる。無の境地ですよね」

──無の境地になろうとする意志が働くのですか。それとも自然になるのでしょうか。

「自然にどうにでもなれって思ったら、そうなります。でも、そこでキツイとか感じるともうダメで。その集中力が持つか持たないかが、僕がチャンピオンになれるかどうかの……」

──分水嶺になるわけですね。そして、集中すると欲や願望もなくなると。こういう話の方が、解説の時より言葉が出てくるようですね。

「僕は人生に置き換えて戦っているので、他の人がどうやって戦っているのかは余り分からないんです。スポーツ目線でいうと、そういう説明はできないんです」

──なるほど、です。今日は深夜にも関わらず、ありがとうござました。では若松選手の試合を、すぐにでも視たいと思っているファンに一言お願いします。

「一般の人とかも、大変な人が多いと思います。僕も生きるのが大変です。でも、皆、一生懸命に生きて欲しいです。大事な人もいるだろうし……、スイマセン。何言っているんか(笑)」

──いえいえ、続けてください。

「回りの人を大事にして、一生懸命に生きて欲しいです。10月に試合ができたら、自分が普段考えていることを集大成として出すので。スポーツとしてじゃなくて、自分の本当の生き様を見て欲しいです。全てをぶつけるので」

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