【ONE172】若松佑弥、新ONE世界フライ級王者に。覚悟と感謝、これが佑弥の生きざま
【写真】ついにONE世界フライ級のベルトを手にした若松(C)ONE
<ONE世界フライ級(※61.2キロ)王座決定戦/5分5R>
若松佑弥(日本)
Def.1R3分39秒by TKO
アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)
左に回るミキーニョを追いかけて左を伸ばす若松。サークリングをカットして強振するが、パンチは空を切る。若松は右オーバーハンドに組まれるが、倒されない。ニータップにも動じず右を打ち合う若松が、ワンツーからスリーを伸ばす。さらにクリンチでアッパーを入れると、ロープにミキーニョを押し込み返す。ヒザを打ち合った両者、若松はコーナーにミキーニョを押し込む。互いにポジションを入れ替えるなかで、若松はヒジを入れて右を振るう。
ミキーニョはカウンターを入れるが、ワカマルは下がらず左フック、アッパーからパンチをまとめる。コーナーで背中を向けてしゃがみ込んだミキーニョに、無酸素運動パウンドを続けた若松がTKO勝ちでついにONE世界フライ級の頂点に立った!!
「お母さん、やったよ。生んでくれた両親に感謝して、30年間ここまで生きてきたことに感謝しています。この最高の舞台で、とにかく感謝しています。それだけです。自分、精神的に滅茶苦茶弱くて。そんな人間でも夢を達成できる。少しでも悩みとかある人が、僕を見てこういう人間がいるんだと思ってもらえたらそれだけで嬉しいです」と話した若松に、5万ドルのボーナスが贈られた。新王者は「やっぱり大事なのは家族なんで。家族を僕は守っていきます。ありがとうございました」とベルトを武蔵君に披露。覚悟を持って挑んだ世界戦で勝利した若松、感謝の気持ちを口にし続けた。