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【ONE172】ジョナサン・ディベラが、サムエーを破り暫定王座を獲得。デンバーで統一王座戦をアピール

【写真】ディベラはリングサイドに陣取っていた正規王者プラジャンチャイとの対戦をアピールした(C)ONE

<ONEキックボクシング世界ストロー級暫定王座決定戦/3分5R>
ジョナサン・ディベラ(カナダ)
Def.3-0
サムエー・ガイヤーンハーダオ(タイ)

サウスポーのディベラが左ローを蹴る。ジャブを返すサムエーに、鋭いカーフを続けるディベラが、左ボディを入れる。そのカーフをチェックするサムエーだが、ジャブを被弾。直後にディベラに2度目の蹴りのキャッチがあったとして、注意が入る。スイッチしたサムエーは左カーフ、ディベラのボディショットに左ハイを狙う。一見して、フィジカルで上回るディベラはカーフと左を正中線においた攻撃を続ける。その左を顔面に届かせ、カーフを決めたディベラ。足が効かされた様子もあるサムエーは攻撃が荒くなった。

2R、右足にダメージがあるサムエーが、左ハイ、左ローから左ストレートを伸ばす。ディベラは右フックで前に出て、サムエーをコーナーに詰める。さらにカーフを続けるディベラが、蹴り後にパンチで顔面を襲う。フックを受け、カーフを蹴られてなおサムエーは前に出るが、左足も削られてきたか。

3R、カーフを蹴り合う両者。サムエーは足への攻撃が増え、ディベラはパンチに厚みを増す。カーフに特化した感のあるサムエーに対し、パンチの比重が増えたディベラが、カーフから左を振るう。サムエーが左フックをヒットさせ、ディベラは前のめりに頭がロープの外に出てしまう。再開後、左ミドルを入れてサムエーだが、カーフから右を打たれ頭が後方にもっていかれる。ディベラが左ボディショット、サムエーが左ハイを狙い3回が終わった。

4R、サムエーが左ハイから左ロー。ディベラはボディを殴り、ジャブ。右を決めると、一瞬サムエーの動きが止まる。すぐに反撃に出るサムエーだが、左ボディストレート&右ボディフックで腹を抉られる。左ローを蹴るようになったサムエーは、下を意識させて左ハイを狙う。笑みを浮かべたディベラは、一発は鋭いが手数は抑えられている。左ミドルを蹴られたディベラの右カーフで、ついにサムエーが足を引きずる仕草を見せてしまった。

最終回、左カーフを蹴られ、サムエーは構えを変える。そのサムエーがスイッチして蹴りを放つと、逆側の足をディベラが狙う。踏み込んでボディストレートを入れたディベラは、ハイに左インローを蹴っていく。さらにヒザ蹴りに左を合わせたディベラは、右フックを強振する。飛び込むような左は空振りしたが、直後の右をヒットさせたディベラが優勢のまま終了の合図がリングに鳴り響いた。

結果、ディベラがジャッジ3人の支持を得てキック暫定バンタム級のベルトを手にした。


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